プレ・トークでよくわかるヒプノセラピー入門

藤野 敬介 著 2016.09.28 発行
ISBN 978-4-8024-0025-1 C0011 四六並製 288ページ 定価 1944円(本体 1800円)



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大学の授業に使われている唯一の「ヒプノセラピー」本

人は誰でも催眠に掛かることができます。
ヒプノセラピスト(催眠療法士)の話す言葉を理解するだけの
知能があれば、人は深い催眠状態に入ることができるのです。
しかし、中には催眠に掛からない人もいます。その原因は「恐怖心」です。
ほとんどの場合、こうした恐怖心は催眠と催眠療法に対する
誤解から生み出されたものです。
それらの誤解を解くことで、人は誰でも催眠状態に入り、
そこで必要な変化を得ることができるようになるのです。


※本書は2012年に刊行された藤野敬介著『対話形式でよくわかる こわくない催眠療法』(弊社刊)に大幅な加筆修正を加え、増補改訂版として刊行したものです。

はじめに―ヒプノセラピーはこわくない

>プレ・トークでよくわかるヒプノセラピー入門

この本は、これからヒプノセラピーを受けてみようと考えている人のために書かれたものです。
本編で詳しく説明しますが、人は誰でも催眠にかかることができます。ヒプノセラピストの話す言葉を理解することさえできれば、その人は必ず深い催眠状態に入っていけます。
ですが、実際には催眠にかからない人もいます。誰にでもかかるはずの催眠に、かからない人がいる。これは一体どういうことなのでしょうか?
人が催眠にかかるのを妨げる最大の要因、それが恐怖心です。それは催眠に対する恐怖心かも知れませんし、セラピストに対する恐怖心かも知れません。あるいは、催眠にかかることで、他人に自分の心の奥底を覗かれてしまうのではないかという恐れを抱いているからかも知れません。いずれにせよ、恐怖心を持っている人には、催眠は絶対にかかりません。
 しかし、ほとんどの場合、こうした恐怖心は、催眠とヒプノセラピーに対する誤解から生み出されたものです。それらの誤解を解くことで、人は誰でも催眠状態に入り、そこで必要な変化を得ることができるようになるのです。
 本書の内容は、私が院長を務める「催眠療院・銀枝庵」の通常セッションで初回時に行う、プレ・トーク(Pre-talk)と呼ばれる技法をベースとしたものです。これは30分ほどの時間をかけて、催眠とヒプノセラピーの仕組みをじっくりと説明するというものです。これを受けたクライアントさんのほとんどが、催眠とヒプノセラピーに対する誤解を解き、恐怖心をなくすことができるようになります。その結果、セラピーで必要とされる深さの催眠状態に、誰でもスムーズに入れるようになります。
 実際のプレ・トークは、それ自体が精妙な催眠誘導法となっており、ヒプノセラピストがさまざまな心理的技法と話術を駆使して行うことで最大限の効果を引き出します。ですから、本書でお伝えすることができるのは、プレ・トークのほんの一部分でしかありません。ですが、それは逆にプレ・トークのエッセンスを抽出したものであるともいえます。
 以下の各章を読むことで、「ヒプノセラピーに興味は持っているけれども、どうしてもあと一歩を踏み出せずにいる」というあなたが、心の底から安心して療院に足を運んでいただけるようになることが、本著の最大の目的です。
 そもそもプレ・トーク自体が、クライアントさんに催眠とヒプノセラピーをわかりやすい形でご説明させていただくことを目的に作られたものですから、本著でも、催眠の分野や心理学、精神医学、脳生理学等で用いられる難解な専門用語をできる限り使わずに説明を試みました。そのため、解説が大まかになってしまった部分も数多くございます。学術面から催眠とヒプノセラピーについてより詳しくお知りになりたい方は、専門書が多数出版されておりますので、そちらをご参照ください。
 ヒプノセラピーは大きな可能性を持った素晴らしい療法です。ですが、残念なことに、現在、クライアントさんとセラピストとを隔てる恐怖心や不安感や疑念といった壁は、私が考えている以上に高いものであると思われます。その壁を少しでも低くして、クライアントさんが「ヒプノセラピーってこわくないんだ」と思ってくださり、この素晴らしい療法をより身近に感じていただくことができれば、この本を世に問う価値があるのではないかと思います。




目次




推薦のことば イーハトーヴクリニック院長 萩原 優
増補改訂版刊行に寄せて
はじめに―ヒプノセラピーはこわくない

Chapter1
ヒプノセラピーの要 プレ・トーク

Section 1 どうしてプレ・トークが必要なのか?
Section 2 紙上で再現! プレ・トーク
『顕在意識』と『潜在意識』と『無意識』
理性に基づいた思考のほとんどは誤っている?
意志の力は最初から続かないようにできている?
潜在意識はコンピューターのプログラム
感情のコントロールは潜在意識の役目
トラブルは潜在意識の『防御機能』の暴走が原因
潜在意識の扉の鍵を開けるのがヒプノセラピストの仕事
ヒプノセラピストはプロのガイド
催眠中に相手の秘密を知ることはできない
『ステージ催眠』の秘密
ヒプノセラピーの成功率は『あなた次第』

Chapter2
ヒプノセラピーとはどのような療法なのか

Section 1 プレ・トークが必須である理由
Section 2 まずは医師による診察、検査、診断を
Section 3 ヒプノセラピーの歴史
Section 4 ヒプノセラピストにできること
Section 5 ヒプノセラピーはなぜ効くのか?

Chapter3
ヒプノセラピー体験者による生の声

Section 1 実際に体験した人たちの話を聞いてみよう
Case 1  症状:うつ病
Case 2  症状:強迫性障害
Case 3  症状:うつ病
Case 4  症状:産後うつ
Case 5  症状:低い自己肯定感と罪悪感、息苦しさ
Case 6  症状:対人関係がうまく築けない
Case 7  症状:ハーブアレルギー
Case 8  症状:過敏性腸症候群(IBS)
Case 9  目的:不眠
Case 10 目的:吃音
Case 11 目的:ダイエット
Case 12 目的:試験対策(TOEIC)
Case 13 目的:シュートの精度を上げたい
Case 14 目的:英会話の上達
Case 15 目的:禁煙

Chapter4
ヒプノセラピストのひとりごと

Section 1 私がヒプノセラピストになったわけ
Section 2 ジェリー・カイン師とオムニ・ヒプノシス・トレーニング・センター
Section 3 前世療法について
Section 4 ヒプノセラピーはお高い?
Section 5 催眠療法は劇薬
Section 6 私がカウンセリングに時間をかけない理由
Section 7 ハードなヒプノセラピー、ソフトなヒプノセラピー
Section 8 催眠のイメージとは?
Section 9 大学教員の立場で考える「教育催眠」の可能性
Section10 ヒプノセラピー先進国アメリカにおける病気へのアプローチ
 @アルコール依存症
 Aうつ病
 Bがん等の難病
 Cヒプノ・バーシング
Section11 日本医療催眠学会について

最後の砦
おわりに
巻末付録 デーブ・エルマン誘導法
主要参考文献