増補改訂版「臨死体験」を超える死後体験

米国モンロー研究所のヘミシンク技術が、死後の世界探訪を可能にした!

坂本 政道 著 2018.01.31 増補改訂版発行
ISBN 978-4-8024-0052-7 C0011 四六並製 264ページ 定価 1650円(本体 1500円)

まえがき

増補改訂版「臨死体験」を超える死後体験

わたしの旅は死後の世界に対する猛烈な興味からはじまった。死の恐怖を解決するためと、10年ほど前に頻繁に体験した体外離脱がその後ろにあった。当時その旅がわたしをどこへ導いているのか、わたし自身気がつかなかった。
死後の世界への好奇心から、わたしは米国のモンロー研究所を頻繁に訪れるようになった。モンロー研究所ではヘミシンクという音響技法を用い、意識状態をいわゆる変性意識状態へ持っていくことで、死後の世界が体験できるといわれていたからだ。
変性意識状態とは、意識が覚性状態からずれた状態をいう。瞑想状態はその一例である。
ヘミシンク法はロバート・モンローが開発したものであり、これを使うと人間の意識状態を覚醒状態から変性意識状態へ持っていくことが可能である。また意識が肉体から離れた状態、いわゆる体外離脱状態を実現することも、さらには死者のとる意識状態へ導くことも可能だという。その段階では死者と会ったり、死後の世界を探索することが可能になるという。
わたしは死後の世界を探索するため、モンロー研究所を2001年以来、これまでに6回訪問した。そして、そこで行なわれる種々の体験プログラムに参加した。そこでは驚くべき体験がわたしを待っていたのである。死後の世界は謎ではなくなったのだ。
ところが旅はそこで終わらなかった。それだけにはとどまらなかった。自分がより大きな自己、トータル・セルフの一部であることを知ったのである。トータル・セルフとの邂逅をとげたのだ。すべてのことはわたしをここへ導くためのものだった。
このヘミシンク法を用いれば、おそらく誰でもわたしと同じように、死後の世界を体験し、自身のトータル・セルフに巡り会うことができるだろう。そのことは、いままでにモンロー研究所のプログラムに参加した多くの人たちが実証している。
モンロー研究所については、残念ながら日本ではほとんど知られていない。米国ではモンローの著作がベストセラーになった経緯もあり、知名度はかなり高い。『死ぬ瞬間』の著者のエリザベス・キューブラー・ロスも、モンロー研究所で体外離脱体験(体脱体験)をしたということだ。
本書を通して、モンロー研究所とそこで発見された価値ある知見が、広く日本の人たちの知るところとなり、さらには読者が自身のトータル・セルフとの邂逅をとげることができようになれば幸いである。 



目次


はじめに
改訂版によせて

第一章 死後のことは本当にわからないのか
 死後はあるか?/臨死体験/退行催眠/体外離脱/ヘミシンク法

第二章 ロバート・モンローとヘミシンク
 フォーカス・レベル

第三章 モンロー研は正しいか?
 ヘミシンク・テープ/2001年2月26日(月)

第四章 生霊に会った!──ゲートウェイ・ヴォエッジ・プログラム
 いざモンロー研へ/フォーカス10/フォーカス12/香水の香り
 リモート・ビューイング/フォーカス15/過去世記憶/生き霊
 ガイドからのメッセージ/フォーカス21/ガイドとの会話
 非物質界の友人たち/まとめ

第五章 過去世の自分の救出──ライフライン・プログラム
 再びモンロー研へ/新たな過去世体験/フォーカス23
 フォーカス24〜26/フォーカス27/初めてフォーカス27へ/救出活動
 幽霊の救出/癒し・再生センター/過去世の自分は救出できるか?
 ライフラインでの収穫

第六章 老婆の救出
 アーチ状の岩/救出活動/2001年8月21日(火)/2001年9月19日(水)

第七章 過去世体験──X27・プログラム
 同時多発テロ直後の渡米/レセプション・センター/計画センター
 過去世記憶/再度フォーカス27へ/癒し・再生センター
 教育センター/ハートの結晶/X27・プログラムで学んだこと

第八章 継続は力なり
 忍耐(Patience)/2001年10月8日(月)/コーンウォール
 2002年2月19日(火)/2002年3月3日(日)

第九章 知的存在との会話(2回目のX27・プログラム)
 再度アメリカへ/2002年4月13日(度)
 エントリー・ディレクター(ED)/CI/発明の場
 地球コアの知的存在/フォーカス34・35/異生命体との出会い
 2回目のX27・プログラムで学んだこと

第十章 家内のガイドとの会話
 自宅でのテープセッション/2002年4月28日(日)
 2002年5月1日(水)DV(ドメスティック・バイオレンス)被害者
 2002年5月8日(水)セロリを食べる男
 2002年5月9日(木)大連での墜落事故/2002年5月10日(金)磯浜の男
 2002年5月22日(水)獅子舞をする化けもの
 2002年5月23日(木)農作業をする男/2002年5月24日(金)修羅界

第十一章 チャネリング
 MC2・プログラム/テッドによるチャネリング・セッション

第十二章 救出活動
 2002年7月12日(金)食べすぎの女/2002年7月13日(土)航空機事故
 2002年9月30日(月)ガイドの過去世

第十三章 トータル・セルフとの邂逅──ハートライン・プログラム
 ペニーとの約束/7つのチャクラ/子ども時代へ/フォーカス18
 新たな過去世記憶/トータル・セルフ/出会い/ガイドたち
 透明な光の球/帰途

第十四章 独りではなかった
 モンロー研訪問の収穫

あとがき
改訂版あとがき
参考文献



あとがき

死後の世界への好奇心から、その探索という旅をはじめたとき、この旅がわたしを、どこへ導いて行くのか、わたしにはわからなかった。わたしはただひたすら、自分の嗅覚で道を探り当て、先へ進んでいると思っていた。
いま、トータル・セルフと巡り会うことができ、すべてはわたしをここへ導くためのものだったことが理解できた。わたしが10年ほど前に体外離脱体験を頻繁にしたのも、そのあと、体験の頻度が減ったのも、また、さまざまな不思議な夢を見たり体験をしたのも、みなガイドたちの仕組んだことだった。モンロー研に来てプログラムを受講し、最終的にトータル・セルフとの邂逅ができるように導いてくれたのだ。
わたしはガイドたちに感謝している。ガイドたちの導きがなかったなら、ここまで来ることはなかっただろう。またヘミシンクを開発し、モンロー研を設立したロバート・モンローに感謝する。彼の発明とその後の活動がなかったなら、わたしがトータル・セルフに会うことはなかった。
この本に書いたことを、にわかに信じる必要はない。たとえ信じたとしても、信じている状態と本当に知った状態とには、大きな違いがあることを理解していただきたい。信じているという段階は、まだ疑いのある状態なのである。たとえば、太陽を見てその存在を知っている人は、「わたしは太陽があると信じる」とは言わない。「わたしは太陽があることを知っている」と言う。
「信じている」段階から「知っている」段階へ移行するには、自分自身で体験する必要がある。太陽の例では太陽を見るという体験が不可欠だ。体験を通してのみ、未知は既知となる。
自分で体験しない限り、未知は既知とはならない。わたしの体験は、あなたにとってはあくまで参考程度にしかならない。これは水泳や車の運転技術を体得するのに似ている。他人がこれらを学ぶのをいくら見ていても、あるいは本を読んで理解しても、本人が練習しないことにはちっともうまくならない。
プールのど真ん中に放り込まれたら、おぼれるしかないし、高速道路を走行中に突然ハンドルを渡されても、事故るしかない。頭で理解していても役には立たないのだ。
死後の世界についてもトータル・セルフについても、この本を読んでこういうものかと頭で理解しても、死んだ際にあんまり役立たない。
死ぬ前に自分で体験し、既知とする必要がある。
水泳や運転を覚えるのに時間と練習が必要なように、死後の世界を探索し未知を既知とするには、努力が必要である。ただ努力は必ず報われることを、知っておくべきだろう。
モンロー研での体験を通して、わたしは死後の世界の存在を知った。また自身のトータル・セルフと会えた。死後の世界の存在は、明白な事実となった。またそこにある、さまざまな世界や、フォーカス の存在、ヘルパーやガイド、CIたちの存在も既知の事実となった。
これはなにもわたしに特殊な能力があったからではない。たしかに10年ほど前に体脱体験を頻繁にしたという経緯はあった。ただこれは、わたしをモンロー研へ導くためにガイドがしたことだと、いまでは理解している。わたしは、どんな人もヘミシンクを使って練習すれば、死後の世界を体験することが、できるようになると思う。さらにはガイドやヘルパーと交信することも可能になり、最終的にはトータル・セルフと会うことが可能だと思う。ただ何事も熱意と根気は必要である。
ヘミシンク・テープはモンロー研から購入可能だ。市販されているのはフォーカス21までだが、これらを使えば、ガイドとの交信はできる。市販されているテープのなかでゴーイング・ホーム・シリーズは、実はフォーカス27まで行くテープである。そう明記はされていないが。
わたしの場合、モンロー研に一度行くまでは、自宅でテープを聞いていても大した効果は得られなかった。いまから思えば、ガイドからのメッセージらしきものを得たことはある。
わたしがテープの本当の効果を知ったのは、モンロー研に行ってからだ。モンロー研に1週間缶詰めになり、外からの情報やら、世のなかの喧騒から隔離された山のなかにいて、心が浄化され広がっていくような気がした。そういう環境でテープを聞いて初めて、その真価を体験することができた。昔の修行者が、山の奥に入ったわけがわかったような気がした。そういう理由で、やはりモンロー研でプログラムを受講するのが、手っとり早いと思う。
この本を終えるにあたり、ひとつだけもう一度言っておきたいことがある。それはわたしは超能力者ではない、ごく普通の人間だということだ。そういう人でも好奇心と熱意さえあれば、死後の世界を探索し、未知を既知に変えることができる。
この本をきっかけとして、ひとりでも多くの人がモンロー研を訪れ、死後の世界を「知り」、自身のトータル・セルフと出会うことができれば幸せである。


 

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