第2回「盲導犬ベルナ」読書感想文コンクール
小学校中高学年の部(3,4,5,6年生)――童話シリーズ

佳作

「さようなら!盲導犬ベルナ」を読んで

東京都筑波大学附属盲学校 六年 滝本香奈子


 私は、ななえさんと同じ全盲の女の子です。
 私は、ベルナとななえさんの関係がとても大好きです。特に私が大好きなところは、盲導犬ベルナとななえさんの最後のお話し会を幼稚園の子供達に聞かせに行く時の事です。
 ななえさんが「ベルナご苦労さん」と泣いてしまった時、それをベルナがわかったかのようにななえさんのほっぺを鼻でくんくんつっついたところが、ななえさんとベルナはとても心が通じ合っていていいなあと思いました。
 今の世の中は、すさまじい事件ばかりおきていて心が通い合わなくて殺人事件などが起きてしまいますが、でもななえさんとベルナの心が通いあう場面を読んでいて、現在の世の中も、みんな思いやりを持つ、そんな世の中に変わっていけたらいいなあと思いました。
 それと最後にベルナが天国へ旅立つ時に、ななえさんが「迷わないで天国へ行くんだよ。」と言ったところがななえさんとベルナとがふたりで楽しく生活した時を思い出す良いことばだなあと思いました。
 それから、この「さようなら盲導犬ベルナ」を読んで、盲導犬とそのパートナーの人の生活ぶりがわかったり、犬と人間の心の通いあいがわかって良かったと思います。
 私もいずれは盲導犬を持ちたいと思いますが、その時、ななえさんとベルナのように毎日楽しくいきいきとした日々を送っていきたいと思います。
(点字原稿)



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