J・ W・ロバートソン・スコット(J. W. Robertson Scott)1866 - 1962

 

英国のジャーナリスト兼作家。農村問題に関する著書でよく知られる。
いくつかの雑誌記者を経たのち、農村研究を名目に1915年に来日、1916年3月に駐日英国大使ウィリアム・カニンガム・グリーンの要請で日本向けの反独親英宣伝要員となり、プロパガンダ文書である『日本、英国及世界』、『英語と英国気質の研究』、そして本書の著者となった。英国の資金援助により翌1917年には日英語併記の月刊誌『The New East(新東洋)』(副題:東洋と西洋とにおける思想と自治問題)を創刊。本書の邦訳を担当した柳田國男と日本各地の農村を調査し、1919年に帰国後、柳田との旅をもとに『The Foundation of Japan(日本之真髄)』(1922年)を執筆。英国の農村を取り上げた『England's Green and Pleasant Land』(1925年)はベストセラーとなる。1949年にオックスフォード大学から名誉修士号を取得。


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