アメリカ人が語る

アメリカが隠しておきたい日本の歴史

マックス・フォン・シュラー 著 2016.11.19 発行
ISBN 978-4-8024-0028-2 C0021 四六並製 224ページ 定価 1650円(本体 1500円)

はじめに

アメリカが隠しておきたい日本の歴史

大東亜戦争や日本について書かれた洋書を読むと、日本に対して批判的なものばかりが目につきます。よくこんな文章を見かけます。「主な歴史学者は、日本が20万人もの朝鮮人女性を強制的に性奴隷にしたと考えている」

しかし、私はそう思いません。なぜなら、そういう歴史学者は、ほとんどがアメリカ人だからです。彼らは自分たちの国が世界で一番優れた社会だと思っており、現代のアメリカ社会を世界標準のモノサシと捉えています。

もしも今、あなたの国がアメリカと違っているなら、あるいは過去のあなたの国が今のアメリカと違っているなら、それはよくない、正さなければならない、と思っています。そういう理由で、多くの西洋人の歴史家、といってもそのほとんどはアメリカ人ですが、日本の慰安婦システムを批判します。

私はアメリカで生まれましたが、彼らと違って、アメリカが世界一優れた国だとは思っていません。私は子供の頃から、アメリカ人は一生懸命仕事するよりも、自慢することに熱心なように見えました。

アメリカ人は自分がアメリカ人に生まれたというだけで、特別扱いされるのを当たり前だと考えています。

今アメリカの大学で教えている歴史学者は、たとえばポリティカル・コレクトネス(政治的に公正・中立で、なおかつ差別・偏見を防ぐ目的の表現)をはじめとする現代のアメリカ社会の考え方に反する言動はできません。

アメリカのフェミニストたちは、慰安婦は性奴隷であり、今の日本人はそのことについて罪の意識を持つべきである、と断言しています。もしアメリカの歴史学者がこの考え方と違うことを書けば、職を失います。フェミニストたちはその歴史学者が所属する大学に対して、彼が辞めるまで圧力をかけます。

私は人生の大半をアメリカの外で送ってきました。私はどの学校にも雇われていないので、中立の立場で意見を述べることができます。多くのアメリカ人は、私は長く日本に住んでいるせいで、日本に洗脳されたのだろう、と揶揄します。

私は42年間、日本に住み、日本語で本を書けるぐらい日本語を学びましたが、それが洗脳だとは思えません。私は、おそらく勉強になったと考えています。

主な歴史学者は、日本には性奴隷システムがあったと非難しますが、戦時中のアメリカの社会はそれほど素晴らしいものではありませんでした。当時の黒人の置かれていた状況や、女性の地位を見れば分かります。

日本は、アメリカとは違う道を歩んできました。私は日本の方が素晴らしい道を歩んできたと考えます。基地の周辺で行われている売春にまつわる問題を解決するには、日本の慰安婦システムは実によく考えた方法だったと思います。

今のアメリカ人は、道徳的な理由で、自国の兵士は売春婦を買うようなことはしない、と思いたいようです。しかし、それは事実ではありません。世界中のアメリカ軍基地の周辺はたいてい、不法で危険な状態にあります。

この本ではまた、日韓問題で韓国を強く批判していますが、これはヘイトスピーチではありません。私が心から願っているのは、韓国人は、もう日本のせいにするのはやめて、自分たちの社会の問題を自分たちで解決できるようになってほしい、ということです。

真実を語ること、それはヘイトスピーチではありません。


マックス・フォン・シュラー





目次


はじめに

第1章 日本は攻撃的な国だったのでしょうか?
    日本における“戦争”
    日本における戦後統治
    日露戦争の真実
    アメリカを信じすぎる日本人
    アメリカによるプロパガンダ
    アメリカによる残虐行為
    自国を擁護しない愚かな日本人
    白人国家の攻撃的な性質
    植民地の本当の意味
    日独伊三国同盟の真実
    日米開戦の真実

第2章 日本陸海軍は本当に残虐だったのでしょうか?
    日本人を理解できないアメリカ
    海兵隊での体験
    米兵の残虐行為を決して認めないアメリカ
    傲慢で自己中心的なアメリカ人
    米兵によるレイプ犯罪
    アメリカが隠し続ける戦争の真実
    南京事件の真相
    マニラ事件はアメリカの責任転嫁
    アメリカのプロパガンダに騙されるな
    自国の軍隊を尊敬できない日本人

第3章 大東亜共栄圏
    欧米にとって脅威だった大東亜共栄圏
    大東亜共栄圏の真実

第4章 日韓関係はなぜ修復できないのでしょうか?
    トラブルの原因は常に韓国
    韓国の歴史
    日本の歴史
    李氏朝鮮の身分制度
    李氏朝鮮の文化と識字率
    国を滅ぼした両班
    李氏朝鮮と対照的だった江戸文化
    朝鮮併合の真実
    日清戦争
    末期状態だった李氏朝鮮
    日露戦争

第5章 併合時代の真実
    併合当時の資料を読む
    法律
    警察制度
    財務
    教育
    医療
    農業
    日本が朝鮮のインフラを整えた

第6章 日韓問題の現実
    歴史上最も平和で豊かだった時代
    朝鮮人ゲリラを抑えた日本
    韓国人の被害者意識
    韓国人の優越感
    慰安婦問題を検証する
    米兵と韓国人売春婦
    慰安婦問題の真実
    日本は本当に朝鮮の文化を破壊したのか?
    創氏改名の真実
    韓国人による文化・起源の主張
    「愛国無罪」の暴走
    韓国人の自業自得
    韓国人の「大便フェチ」
    韓国人の日本バッシング
    韓国における反日教育
    外国人の「韓国疲れ」
    韓国に対する私の思い
    韓国はベトナムに学べ

第7章 思い違い
    平和ボケと自虐史観
    日韓合意とアメリカの思い違い
    目隠しをしているアメリカ人
    いまだにくすぶる南北戦争
    欺瞞の国・北朝鮮
    アメリカが目指すべきもの
    南北統一の幻想
    コリアの本当の悲劇「朝鮮戦争」
    韓国人は何を目指すのか?

おわりに
注記
参考文献




 

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