令和2年九星開運暦

創刊45年!令和の御代も幸運生活

日本占術協会 編  2019.08.15 発行
ISBN 978-4-8024-0080-0 C0076 四六並製 240ページ 定価 1100円(本体 1000円)

開運暦・内容紹介

九星開運暦


恵方は西南西、運命数は4、祐気取りと好運日もすぐ分かる
切り取って使える方位盤、占術家名鑑付

暦は、カレンダーと歳時記、ことわざ辞典を足したようなもので、1年365日、生活の知恵がいっぱい詰まった本です。
さらに「占い」を加味した暦が「九星開運暦」、特徴はまさに「運を開く」ことにあります。
「人生は選択の連続である」ともいわれるように、日々の暮らしの中で、仕事や恋愛・友達の人間関係に悩んだり、健康や金銭のこと、家庭のことなどで、進むべき方向性を定めたり、決断をする場面がたくさんあるでしょう。
そんなとき開運暦をめくれば、令和2年の運勢だけでなく、その日の運勢まで読めて、機微をうがった箴言(しんげん)から問題解決のヒントがみつかり、きっとあなたの役に立つことでしょう。
占術家約200名の顔写真入り名鑑も便利です。

目次

はじめに……福田有宵
令和2年、略暦
令和2年、庚子(かのえ・ね)七赤金星 年方位図……前田龍徳
令和2年はこうなる
  ……浅野八郎、富塚崇史、エミール・シェラザード(神野さち)
九星開運暦とは、暦の基礎知識
暦の読み方……佐藤宗
1月〜12月の暦
    ◎
一白水星(いっぱくすいせい)生まれの運勢
二黒土星(じこくどせい)生まれの運勢
三碧木星(さんぺきもくせい)生まれの運勢
四緑木星(しろくもくせい)生まれの運勢
五黄土星(ごおうどせい)生まれの運勢
六白金星(ろっぱくきんせい)生まれの運勢
七赤金星(しちせききんせい)生まれの運勢
八白土星(はっぱくどせい)生まれの運勢
九紫火星(きゅうしかせい)生まれの運勢
    ◎
開運吉方……伊藤璃香
易で見るコイン占い……福田有宵
手相占い……浅野八郎
人相占い……佐藤宗
姓名判断……栗原里央子
家相の吉凶……藤瑛梨賀
西洋占星術……上田享矢、アイラ・アリス
カバラ占い……浅野八郎
タロット占い……ステラ・ボンボヤージュ
占術家名鑑


令和の時代を迎えて 福田有宵

 昨年(平成三十一年)、明仁天皇陛下が四月三十日に退位され、平成も終了。五月一日から改元により「令和元年」となりました。令和の御代をお迎えいたして、謹んでご祝詞を申し上げます。
 令和という尊称についての典拠の発表があり、初めての国書由来といわれ、日本に現存する最古の歌集『万葉集』巻五、梅花の歌三十二首の序文から選定されました。
「初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」
 この書き下し文からの二文字が選ばれたわけですが、世情においては喧々囂々の呈でした。
 和暦は日本の暦であり、日本最古の史書である『日本書紀』では、最初の年号は孝徳天皇即位元年(西暦六四五年)の「大化」といわれています。大化というのは改新の意味合いの年号となりますが、八世紀初頭の「大宝」が実質的な最初の公式の年号になります。
 令和は大化から数えて二四八番目ですが、令和二年は西暦二〇二〇年、皇紀二六八〇年です(日本書紀の神武天皇即位の年を元年とする)。
 さて、七月二十四日から開幕する東京オリンピックの報道に、多くの人々が興奮することでしょう。今から五輪会場の喧噪が聞こえてくるようです。
 今年は明治から一五三年、大正から一〇九年、まだまだ活躍中の人が多い昭和から九十五年、平成から三十二年となるので、旧懐の時代は遠くなりつつ過ぎていくものです。
 本書は令和幕開けの記念号であるので、歴史に残されている年号の由来、典拠について記録しておきたいと存じます。
 現在、年号の文字数は二字と決められていますが、古く奈良時代には四字年号が五例あり、名称の大部分は唐以前の古典から出ていて、経書と史類といわれます。典拠上位の十種類を挙げてみますと、書経(尚書)三十五回を筆頭に、易経(周易)二十七回、文選二十五回、後漢書二十四回、漢書二十一回、晋書十六回、旧唐書十六回、詩経十五回、史記十二回、芸文類聚九回となります。
 中国では重複年号が多いですが、日本の場合、内乱はあったが革命がなかったので、重複年号は一度もありません。また、道教に関した年号がないのも興味深いものです。
 わが国の年号と西暦を交えて、両方を併記して使い分けるのは、文化的な意味合いがあります。例えば中国では勇壮な文字が多いのに対して、日本は温和な文字が多いのです。
 新井白石(一六五七〜一七二五、江戸中期の儒学者)の『折たく柴の記』には、元号について次のように記されています。
 天下の治乱、人寿の長短のごとき、或は天運にかかり、或は人事によれり。いかむぞ年号の字によりて祥と不祥とあるべき。改元といふ事、倭漢ともに、多くは天変・地妖・水旱・疾疫等の事によらざるはあらず。されば、古より年号に用ひしほどの字、字として不祥の事に逢ふ事なかりといふものはあらず。倭漢ともに、年号といふものなかりし古の時にも、天下の治乱、人寿の長短、世としてこれなきにもあらず。
 この改元についての見識の奥深さは、現代の感覚に匹敵する高説ではないかと思います。
 さて、令和の新時代となり、国をはじめ社会は、どのように展開するのか? また、時勢の転変が繰り返されるのか? 古来より人智を以て及ばぬ予測不能な事柄については、周易を用いて未来を予測しております。
 令和の時代について立筮して、兌之です。
 本卦  兌為沢(坤乾震離艮艮)
 之卦  火沢
 易経の下経にあり、易の辞には「兌は亨る。貞しきに利あり——ここを以て天に順って人に応ず、説こんで以て民に先立つときは、民その労を忘る」
 平和を維持して、熟成の社会を表し、安定の道を歩むことができます。また、講習することから教育面の向上、倫理的な問題についての要望が高まることでしょう。社会の一部に爛熟期を迎えて節度を失うような事柄が増えたり、少子高齢化で老後の生活の厳しさや、自然災害の危険性に気を抜くわけにはいきませんが、対策は十分に立てられることでしょう。
 令和の時代は、平和であり、安寧を得られるものと確信いたします。