令和3年九星開運暦

毎日めくって運を開く便利帳

日本占術協会 編  2020.08.13 発行
ISBN 978-4-8024-0106-7 C0076 四六並製 240ページ 定価 1320円(本体 1200円)

開運暦・内容紹介

九星開運暦


恵方は南南東、運命数は5、祐気取りと好運日もすぐ分かる
切り取れる方位盤、占術家名鑑付

暦は、カレンダーと歳時記、ことわざ辞典を足したようなもので、1年365日、生活の知恵がいっぱい詰まった本です。
さらに「占い」を加味した暦が「九星開運暦」、特徴はまさに「運を開く」ことにあります。
「人生は選択の連続である」ともいわれるように、日々の暮らしの中で、仕事や恋愛・友達の人間関係に悩んだり、健康や金銭のこと、家庭のことなどで、進むべき方向性を定めたり、決断をする場面がたくさんあるでしょう。
そんなとき開運暦をめくれば、令和3年の運勢だけでなく、その日の運勢まで読めて、機微をうがった箴言(しんげん)から問題解決のヒントがみつかり、きっとあなたの役に立つことでしょう。
占術家約200名の顔写真入り名鑑も便利です。

目次

はじめに……福田有宵
令和3年、略暦
令和3年、辛丑(かのと・うし)六白金星 年方位図……前田龍徳
令和3年はこうなる
  ……浅野八郎、富塚崇史、エミール・シェラザード(神野さち)
九星開運暦とは、暦の基礎知識
1月〜12月の暦
    ◎
年運…(一白水星〜九紫火星)……肥留川喜聖
月運…(一白水星〜九紫火星)……美園環希
一白水星生まれの運勢……(1〜6月)星美友己、(7〜12月)松岡能子
二黒土星生まれの運勢……(1〜6月)巳幸万祐、(7〜12月)森千紗
三碧木星生まれの運勢……(1〜6月)邑沙揚子、(7〜12月)マーク・矢崎
四緑木星生まれの運勢……(1〜6月)吉祥水茄、(7〜12月)貴島万里代
五黄土星生まれの運勢……(1〜6月)川﨑有紗、(7〜12月)田辺山陽
六白金星生まれの運勢……(1〜6月)宮本蓉妙、(7〜12月)山下照世
七赤金星生まれの運勢……(1〜6月)マダムベーラ・モンテ、(7〜12月)平泉優
八白土星生まれの運勢……(1〜6月)山本楓花、(7〜12月)秋山勉登務
九紫火星生まれの運勢……(1〜6月)安蔵妙和、(7〜12月)後藤青衣山
    ◎
開運吉方……久保田恵都予
暦の読み方……佐藤宗
易で見るコイン占い……福田有宵
手相占い……浅野八郎
人相占い……佐藤宗
姓名判断……栗原里央子
家相の吉凶……藤瑛梨賀
子平推命……半田晴詠
惑星開運術……上田享矢
星座占い……アイラ・アリス
カバラ占い……浅野八郎
タロット占い……ステラ・ボンボヤージュ
占術家名鑑


●編集委員
福田有宵、エミール・シェラザード、佐藤宗、半田晴詠、アイラ・アリス、藤瑛梨賀、栗原里央子、美園環希、久保田恵都予、前田龍徳、肥留川喜聖 [協力者]中野雅博


新型コロナウイルスの時代 福田有宵

ローマの歴史家の言葉に「歴史は繰り返す」と。約百年前に世界中で大流行したインフルエンザ(スペイン風邪)に続いて、昨年、新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい続けてきた恐怖は計り知れません。日本では二月のクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号内の集団感染により海上停泊措置。三月以降は一気に蔓延、そこで政府は四月七日に七都府県、十六日には全国に緊急事態宣言を発令。五月二十五日に解除。この四十九日間は前代未聞の外出自粛要請、都道府県をまたいだ移動の自粛要請。事業所では在宅勤務、時差出勤などで三密を回避するように。これでテレワークが一気に普及。日常生活が著しく変化しました。コロナ対策により社会に変革の波が起きましたが、経済損失からの復調は厳しく、各業種により復調には三〜五年の期間が必要と思われます。

さて、コロナ禍に翻弄され手をこまねいていては益がないので、占術家として新型コロナ問題に取り組まなければならないと考えて、ご相談の事例を検討しました。

ウイルスの顔が見えない怖さから誰でも不安な状態が続いた時の一例です。三月中旬にご婦人からのご相談。ご主人(七〇代)が三十九度の高熱で救急車で入院。肺に影があり肺炎といわれたが、コロナの検査で隔離。面会も許されず、ご主人から早く家に帰りたいと泣き言を言われ、ほとほと困惑して逼迫した状況でのご相談でした。

さて、どうなるか? 早く退院できるかどうかの問いに対して、周易の占法で占いました。得卦は、 水地比の六二でした。基本となる判断基準は易経です。易経の中の言葉は「これを比すること内よりす、貞にして吉なり」。この文章には、誠意を尽くして接すれば願いが叶えられると判断できるので、期待できると考えられます。そこで、現在コロナ感染をしているかと易占に問いかけましたら、易卦は、 雷水解の九四でした。九四の爻辞は「なんじの拇を解く、朋至りてここに孚あり」と示されていて、悩みを解き放す意味になるので、入院継続の中断となるでしょう。コロナ症状といえないので、直ぐ退院できる可能性を確信いたし、断じました。その後の報告はスムーズに処理ができたと大変な喜びようで感謝された次第でした。

四月の上旬、連日連夜の報道は厳しさを増すばかり。二例目は、飲食店に関する風評被害による騒ぎがあったもので、その店と同じビル内にコロナ患者が出たという噂を聞いて驚愕、興奮の様子でのご相談が舞い込んで来ました。まず真偽のほどを占ってみますと、得卦は、 水風井の九三で「井は喪うなく得るなし、往くも来るも井々たり」。この意味は、特に現状は変わらず日常生活を維持する状況です。心配事、災い事は起きないと回答。数日後、単なる噂で終わり被害も無く収まって安堵したとの一報があり、快い結果の水風井でした。

昨年の二〜六月まで数多くの問題で、百年に一度といわれる社会変革を余儀なくさせられたわけですが、これからの時代を乗り切るために、歴史と文化を有する占術、豊かな知識と知恵を供えた占術の実力を、広い社会のために活用して参りましょう。人々と共に幸運の道を求めていきたいものです。