令和4年九星開運暦

日本占術協会 編  2021.08.12 発行
ISBN 978-4-8024-0120-3 C0076 四六並製 240ページ 定価 1320円(本体 1200円)

開運暦・内容紹介

九星開運暦


恵方は北北西、運命数は6。祐気を取り好運日もすぐ分かる
切り取れる方位盤、占術家名鑑付

暦は、カレンダーと歳時記、ことわざ辞典を足したようなもので、1年365日、生活の知恵がいっぱい詰まった本です。
さらに「占い」を加味した暦が「九星開運暦」、特徴はまさに「運を開く」ことにあります。
「人生は選択の連続である」ともいわれるように、日々の暮らしの中で、仕事や恋愛・友達の人間関係に悩んだり、健康や金銭のこと、家庭のことなどで、進むべき方向性を定めたり、決断をする場面がたくさんあるでしょう。
そんなとき開運暦をめくれば、令和4年の運勢だけでなく、その日の運勢まで読めて、機微をうがった箴言(しんげん)から問題解決のヒントがみつかり、きっとあなたの役に立つことでしょう。
占術家約200名の顔写真入り名鑑も便利です。

目次

はじめに……エミール・シェラザード
令和4年はこうなる……浅野八郎、アイラ・アリス
九星開運暦とは、暦の基礎知識
令和4年、暦
令和4年、壬寅(みずのえ・とら)五黄土星 年方位図……前田龍徳
1月〜12月の暦……清水晃
    ◎
年運…(一白水星〜九紫火星)……肥留川喜聖
月運…(一白水星〜九紫火星)……美園環希
一白水星生まれの運勢……(1〜6月)山本楓花、(7〜12月)秋山勉登務
二黒土星生まれの運勢……(1〜6月)安蔵妙和、(7〜12月)後藤青衣山
三碧木星生まれの運勢……(1〜6月)星美友己、(7〜12月)松岡能子
四緑木星生まれの運勢……(1〜6月)巳幸万祐、(7〜12月)森千紗
五黄土星生まれの運勢……(1〜6月)邑沙揚子、(7〜12月)マーク・矢崎
六白金星生まれの運勢……(1〜6月)吉祥水茄、(7〜12月)貴島万里代
七赤金星生まれの運勢……(1〜6月)川﨑有紗、(7〜12月)田辺山陽
八白土星生まれの運勢……(1〜6月)宮本蓉妙、(7〜12月)山下照世
九紫火星生まれの運勢……(1〜6月)マダムベーラ・モンテ、(7〜12月)平泉優
    ◎

開運吉方位……久保田恵都予
子平推命……半田晴詠
暦の読み方……佐藤宗
易で見るコイン占い……福田有宵
手相占い……浅野八郎
人相占い……佐藤宗
姓名判断……栗原里央子
風水・開運インテリア……藤瑛梨賀
惑星開運術……上田享矢
星座占い……アイラ・アリス
カバラ占い……浅野八郎
タロット占い……ステラ・ボンボヤージュ
占術家名鑑


●編集委員
福田有宵、エミール・シェラザード、佐藤宗、藤瑛梨賀、半田晴詠、アイラ・アリス、栗原里央子、美園環希、久保田恵都予、前田龍徳、肥留川喜聖 [協力者]中野雅博


一本の矢に想いを託して エミール・シェラザード

イギリスの諺に「時間ほど人が耳を傾ける説教師はない」という言葉があります。言い得て妙なこの諺。確かに私たちは時の神には逆らえないようです。ここ2年の間に受けたコロナ禍の影響で将来への不安が増大して、幸福感にも変化が起きているといわれています。そんな日々の中ですが、未来に向かって少しでも、ゆとりや心の平安を取り戻していきたいものです。
未来を展望するためには、歴史や古典の中から鍵を見つけよ、という先人の知恵があります。そこで、イギリスの諺に習って、古典を紐解きながら、ヒントを探してみることにしました。室町時代の随筆『徒然草』で作者は「吉田兼好」。激動する南北朝を生き抜き、社会観・人生観・自然観、更には仏教思想によって高所から生き方への指南を示している書です。
その中のひとつ第92段に「ある人、弓射ること習ふに、諸矢をたばさみて的に向かふ。師のいはく『初心の人、二つの矢をもつことなかれ。後の矢を頼みて、初めの矢になおざりの心あり。毎度ただ得失なく、この一矢に定むべしと思へ』と言ふ」。このような箇所があります。
現代語の表現に直すと、ある人が弓の練習をする時に、2本の矢を手にはさんで的に向かいました。するとその弓の師匠は「初歩の人は2本の矢を持ってはいけない。それは後の矢をあてにして心に緩みが生じてしまう。射るたびに当たったら…、外れたら…と心を迷わせることなく、この一矢で決めると気を引き締めなさい」そのような意味になります。
さて、この弓をたとえにした話の奥をじっと眺めてみると、修行する人の心の内を映し出す、合わせ鏡のようになっていることに気がつきます。師匠を前にして「貴重な矢のうち1本でも疎かにするものか…、そんなことはできない」と誰もが思うはずです。とはいえ、その人自身が意識しないまでも、心の隙間に入り込む迷いや怠りの心がどこかにあります。そんな弱さを「天は見ている、知っている」と、ともすれば迷うことが多い人の道に、弓の先生をたとえにして、やんわりと説いているのです。
人間とは弱いものです。「決めた!」と一度は思っても、心の中で決めた途端に迷いが湧き上がってきたとしても、決して不思議ではありません。そんなときに開運暦の中にある様々な言葉が気持ちを引き締め、励まして、迷い多き人生に軌道修正の手伝いをしてくれます。現代のように混沌とした時代、2本目の矢を持つことは大切なことではありますが、ここは勝負! 今年こそ!今このタイミングで! と思ったら、ぜひ一の矢に想いを馳せてみてください。強き意志には、大きな運を引き寄せる磁石が働くといいます。
令和4年、あなたの幸せが日本占術協会の『九星開運暦』とともにありますように。


 

お勧めの書籍