佐賀県佐賀郡入選
  チビちゃんの桜を読んで(小学4年 田中里奈)

 この本を読んで、動物にも心がありやさしさがある。人間だけが心がありやさしさがある。人間だけが心があるのではなく、動物と人間はりかいできることを知りました。
 この家は四匹のねこがいます。おやのタマ、子供の一ろう、二ろう、三ろうは小さくて体が弱いみたいです。ねこと人間が思いやる気持ちが、私にもわかる所が二つありました。
 まず一つ目は、三ろうはお母さんのおっぱいが飲むことができなくなりました。ねこをかっている女の子のお母さんが「やぎの乳がいいよ。」と言ったのです。やぎの乳がある所はとなりの家です。となりの家と言ってもすごく暗い道で電気もない木がいっぱいある所を通って行くのです。女の子は三ろうのためにこわいのをがまんしてやぎの乳をもらいに行きました。本当に心配なら、こわいことも気にならないです。私も弟が夜中熱を出したりするとふつうならこわいけど下の部屋の冷ぞうこまで坐薬を取りに行けます。その時はこわくないので不思議です。女の子も本当に三ろうに元気になってほしかったからだと思います。三ろうの名前もあまりに小さいので「チビ」になりました。
 ねこと人間が思いやる気持ちがわかる二つ目は女の子の家へお客さんが来て女の子は、テレビも見ることができず部屋でふとんの中で本を読んでいるとチビがふとんの中へ入ってくるりと丸くなったのです。いつもはお姉ちゃんとねているのです。女の子のつまらない気持ちがわかったのでしょう。私だったらうれしくてチビをだきしめて「チビ」と言って泣いているかも。つまらない気持ちの時にやさしくされると人間でも動物でもなみだが出て来ます。その次の日にチビは死にました。チビは女の子に「やぎの乳ありがとう。」の気持ちを伝えたかったのだと思います。今チビはさくらの木の下で、ねむっています。さくらの下にすわって花を見上げるとチビちゃんがよこんとすわっているすがた、そんな風に見えるそうです。私が見てもきっとそう見えるでしょう。
 冬休みにお母さんの実家に行ったら18年間飼っている犬、クロが立てなくなっていました。お母さんと二人で牛乳をあげました。私はクロの足をなでていました。クロは牛乳を少しだけどおいしそうに飲んでいます。飲み終わって私達を見て「クゥーン。」といいました。クロは「ありがとう。おいしかったよ。」と言ったと思います。私は心配でその場にいました。「早く立てるようになってね。クロ。」と言ってこやを出て行きました。次の日こやに行って「クロ。」と言ったらクロはヨロヨロだけど、立つことができていました。私はなみだが出るほどうれしかったのです。私の気持ちがクロにとどいた。クロはせいいっぱい生きるすがたを私に見せてくれました。動物とふれあうことはとってもいいことです。
 私もねこの三郎や犬のクロの様に力強くやさしく、そして精一杯生きて行きたいと思いました。生きている動物を、一生けんめいやさしくかわいがりたいと思いました。


感謝で涙が出てきた(茨城県 主婦 46才)
とてもあたたかい、心あたたまる絵画をみているような気持ちになり、私に昔のなつかしい、いろいろな想い出を呼び起こしてくれ、良き時代、良き環境で私も大人になってきたのだと心あらわれ感謝で涙が出てきました。この本に出会えて良かったと思います。