犬本・読書感想文 最優秀賞

人と犬のきずな

竹内 一恵 (北海道砂川市 23才)


 映画の「タイタニック」が好きだったので、つい「タイタニックの犬ラブ」が読みたくなりました。児童書ですが、心打たれる物語でした。
 ニコラシカさんとラブの死ぬときまで一緒だった、強いきずなには感動しました。  ラブをおいて、ボートに乗ろうとしたときにニコラシカさんは倒れてしまいましたが、そのときラブが、ニコラシカさんを一生懸命助けようとしました。
 そんなラブを抱きしめたとき、きっとニコラシカさんは、今までの優しかったラブを思い出して、一緒に残る決意をしたのだと思います。
 私も、犬を飼っているので、ニコラシカさんの気持ちが少し分かる気がします。
 もし、我が家の愛犬ゴン太をおいていくことになったら、きっとつらいと思います。もう家族の一員ですし、四年の月日はたくさんの思い出がつまっています。私だけじゃなくて、家族もみんな同じ気持ちだと思います。
 でも、犬を飼っていても、大きくなりすぎたり、言うことを聞かなくて、捨ててしまう人たちもたくさんいます。一人一人が動物も命あるものだということを忘れてはいけないと思います。
 私もそうですが、人間は腹が立ったり、嫌なことがあったりすると、つい弱い者に八つ当たりしてしまうことがあります。そんなときに、八つ当たりされるのが、弱くて話ができない動物たちです。
 動物は、話もしませんし、やり返したりすることもないので、人間にとっては好都合なのかもしれません。
 でも、動物にだって、心はあるし、言葉も少しは理解できます。
 そんな動物たちの心を傷つける権利は誰にもありません。
 動物が自分の好きな友人だったとして、もしいじめられていたら助けてあげると思います。たとえ、友人と見れなくても、動物も一匹の大切な生き物としてみてほしいです。そうすれば、少しでも動物虐待が減ってくれると思います。そして、一緒に亡くなったニコラシカさんとラブのような強いきずなで結ばれた人がふえてくれるとうれしいです。
 わたしも、ゴン太が死ぬまで、ずっと家族の一員として面倒をみていくつもりです。  犬を含めたたくさんの動物たちが、家族と同じように、幸せな生活が送れる世の中がくることを願っています。

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