もっと日本が好きになる・親子で読む近現代史シリーズ

教科書が絶対に教えない東京裁判

日本はこうして侵略国家にさせられた

吉本 貞昭 著 2014.07.31 発行
ISBN 978-4-89295-976-9 C0021 A5並製 176ページ 定価 1512円(本体 1400円)


勝者が敗者を裁くことはまちがっている。
――アメリカ側弁護人・ファーネス大尉

私は証人たちの皇室に対する気づかいと尊敬の念、
および自己の立場を主張する際の真面目さと誠実さに、
しばしば心を打たれた。
――ウエッブ裁判長

まず東京裁判は法的に成立しない。
また日本がおこなった戦争は自衛戦争である。
被告たちは全員無罪である。
――印度代表・パール判事

真珠湾攻撃が殺人行為であるとするならば、
広島、長崎に原子爆弾を投じた者も、刑事上の責任を負わねば
ならないはずである。
私は、原子爆弾を投じよと命じた参謀長の名前も知っている。
これを許可した大統領の名前も知っている。
――アメリカ側弁護人・ブレークニー少佐




※小学生にも読めるように、本文中のほとんどの漢字にルビを振ってあります。
 また、難しい言葉にはその下にわかりやすい説明を入れています。

はじめに

教科書が絶対に教えない東京裁判

今年は、大東亜戦争が終わってから69年目の年になる。以来、戦後の日本人は、アメリカによる占領政策の影響を受けて、現在の社会生活が当たり前のように感じるようになっている。

終戦の翌年には戦勝国が敗戦国の日本を一方的に裁く、「極東国際軍事裁判」(以下、「東京裁判」と略す)をおこなったが、今の若い人たちには、大東亜戦争と東京裁判を耳にしても、「遠い昔にあった大きな事件」ぐらいにしか感じないかもしれない。

こうした中で、毎年夏になると、中国と韓国がさかんに日本の戦争責任や靖国問題を訴えてくるのは、この大東亜戦争と東京裁判に原因があるからである。

日本は、明治時代から西欧列強の植民地にならないように、日本を封建国家から近代国家につくり変えて、血のにじむような努力をした。

その中で、日本が戦った日露戦争と大東亜戦争は、過去500年間にわたる白人の世界支配を打ちこわすために戦った戦争であった。
特に昭和16年12月8日に、日本が戦端を開いた大東亜戦争は、西欧列強に大きな衝撃を与えたのである。

しかし、昭和20年8月15日に、日本が連合国に降伏すると、連合国の軍隊は、ふたたびアジアの国々を侵略しにやってきた。これをやっつけて追いはらったのが、日本軍が現地で軍事訓練をおこなったアジアの青年たちだったのである。

それまで西欧列強に支配されていたアジアの国々が独立国家に生まれ変わったのは、この大東亜戦争の影響によるものである。このように、アジアの国々の独立に影響を与えた日本は、たとえ敵に敗れたとしても西欧列強の植民地支配を打ちこわし、世界史の流れを大きく変えることに力をつくした国であることはまちがいないだろう。

ところが、日本を占領した連合国は、戦争責任を日本に押しつけるために国際軍事裁判を開いて、これまでの日本の軍事行動をすべて侵略行為だと決めつけて一方的に裁いたのである。

それ以来、わが国の学校では日本が昭和27年4月28日に、アメリカから独立したあとも、歴史教科書で日本がアジアで悪いことをやったように子供たちに教えている。

東京裁判で被告たち全員に「無罪」の判決を言い渡したインド代表のパール判事は昭和27年11月6日に、広島弁護士会の講演で次のように述べている。

「私は、被告たち全員に無罪の判決を言い渡した。そして、その無罪の理由と証拠を詳しく説明した。しかし、他の判事たちは有罪の理由も証拠も、なんら明らかにしていないのである。
おそらく明らかにできないのではないか。だから、東京裁判の判決をすべて発表しないのだろう。これでは『感情によって裁いた』と言われても、何も言えないだろう。
彼らは、日本が侵略戦争をやったことにして自分たちのアジア侵略をかくすと同時に、日本の過去17年間の一切を罪悪であると烙印することが目的であったにちがいない。
私が書いた判決文を読めば、欧米こそが、憎むべきアジア侵略の張本人であることがわかるはずである。満州事変から大東亜戦争に至るまでの真実の歴史を、どうか私の判決文を通して十分に研究してもらいたい。 日本の子供たちが、ゆがめられた罪悪感を背負って心がいじけ、道徳がすたれていくのを、私は黙って見すごしているわけにはいかない。まちがった歴史の理解をただして、正しい歴史の理解に改めなければならない」

このように、「東京裁判ではパール一人が評判をたてた」と言われるくらい、パール判事の判決文は、今日でも世界から高く評価されているのである。

著者は、戦勝国が日本に対しておこなった、東京裁判という「勝者の裁き」を認めない。なぜなら戦勝国は、数々の戦争犯罪をでっちあげ、事後法で日本を裁いたからである。

日本の未来をになう子供たちが、どうかこの本を読むことによって、失われた日本人の自信と誇りを取りもどしてもらえればと思うしだいである。

平成26年4月19日(昭和天皇御生誕の日に)

吉本貞昭 




教科書が絶対に教えない東京裁判 はじめに


教科書が絶対に教えない東京裁判 おわりに



目次

はじめに


第一章 「侵略の世界史」を変えた大東亜戦争の真実

一 西欧列強の世界支配はこうして始まった
   ──次々と白人の植民地にされるアジアの国々
二 大東亜戦争はこうして始まった
   ──経済制裁と「ハル・ノート」で追いつめられた日本
  ●コラム1 大東亜戦争はこうして「侵略の世界史」を終わらせた


第二章 日本を侵略国にした東京裁判の正体

一 戦勝国はなぜ東京裁判を始めたのか
   ──連合国軍最高司令官マッカーサーの戦犯リスト
二 戦勝国はどのように日本を裁いたのか
   ──法廷を舞台にしたA級戦犯たちの正義の戦い
三 勝者の判決とはどのようなものだったのか
   ──一方的に日本の戦争を「侵略戦争」と決めつけた裁判
四 少数意見とはどのようなものだったのか
   ──インド代表パール判事の日本無罪論
五 A級戦犯はどのようにして処刑されたのか
   ──真夜中の死刑執行と被告たちの名誉を守ったマッカーサー
  ●コラム2 マッカーサーはなぜ減刑権を行使しなかったのか


第三章 東京裁判は世界と日本に何をもたらしたのか

一 マッカーサーはなぜ東京裁判に反対したのか
   ──批判のルーツはアメリカ南北戦争にあった
二 連合国側の戦争犯罪は誰が裁くのか
   ──広島・長崎の原子爆弾や空襲による民間人の大量虐殺
三 パール判決はどのような意義を持っているのか
   ──東京裁判に将来の侵略戦争をふせぐ力はない
  ●コラム3 マッカーサーも認めた東京裁判の誤り

     おわりに




おわりに

今年は、東京裁判が終わってから66年目の年になる。以来、日本は、東京裁判を境にして戦前と戦後が大きくふたつに分かれたばかりでなく、日本人の精神構造さえ、180度も変えられてしまった。

このため日本は、東京裁判と占領政策の影響で大きく生まれ変わった。占領中には大東亜戦争に対する反省が国を立て直すための出発点であるかのように言われた。

この69年もの間、戦前の日本は侵略戦争をおこなって世界の人々に迷惑をかけたのだから、その反省のもとに世界にあやまり、罪をつぐなうことが、今後の国際社会に日本がもどることができる、ただ一つの道であるかのように言われてきた。

しかし、東條英機元首相が、次のように昭和22年12月31日の公判で、日本はアメリカから軍事的、経済的な圧迫を受けて自衛戦争に踏み切ったことをキーナン検事に対して述べているように、大東亜戦争とは自衛戦争であり、正しい戦争であったのである。

キーナン「あなたは真珠湾で、このようにして数千のアメリカ人が死んだことを日本の誇りと思うのですか?」

東條「いいえ、私はあまり誇りとは感じていません。すこし補足的な説明をしたいと思います。私は死んだ人に対して同情します。しかしながら、日本は挑戦されたのであり、したがって日本は正常な正当防衛をおこなったのであります。それまで米英両国政府は、軍事的に経済的に日本を威嚇していたのですから、両国政府は相当の覚悟をしていたはずであります。日本の攻撃は軍事的妨害に対してなされたものです」

キーナン「『相当な覚悟』という意味を説明してください」

東條「米英の経済的、軍事的圧迫によって、日本は首を絞められていたのです。こういう立場にある国が、当然これに反発することを両国が認めていたにちがいないことであります」

このように、連合国から軍事的、経済的な圧迫を受けた日本が反発してやったのが大東亜戦争であったにもかかわらず、連合国は、不当な裁判をやって日本に侵略国家のレッテルを貼りつけたのである。

そのことをよく知っていた当時の国会議員は昭和27年4月28日に、サンフランシスコ講和条約が発効され、日本がアメリカ軍の占領から解放されると、「東京裁判で処刑された七被告に戦犯の汚名を着せたままにしてはいけない」という号令のもとに、ただちに七被告の名誉回復に取りかかったのである。

特に旧社会党の堤ツルヨ衆院議員は、「遺族は、国家の補償も受けられないでいる。しかも、その英霊は、靖国神社の中にさえも入れてもらえない」と言って熱心に活動したのである。

こうして翌年8月に、「遺族援護法」が改正されて連合国の軍事裁判で有罪となった者は、日本国内の法律では戦犯とみなされないことになり、遺族には年金と弔慰金が支給されることになったのである。

日本国民は、中国と韓国から何を言われようとも、日本がやった大東亜戦争は正しい戦争なのだから、不正な東京裁判を認めてはいけないのである。


平成26年6月23日(沖縄戦終わりの日に)

吉本貞昭


 

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