ツイート

■　戦争・戦記　■

特攻
空母バンカーヒルと二人のカミカゼ

米軍兵士が見た沖縄特攻戦の真実

マクスウェル・テイラー・ケネディ　著　中村有以 訳　2010.07.17　発行　　

ISBN 978-4-89295-651-5 C0011　四六上製・672頁・定価 4180円（本体 3800円）

第二次世界大戦最終盤の数カ月、アメリカ海軍は日本近海で、日本の神風特別攻撃隊と苦しい戦いを繰り広げていた。それは、これ以降ないほど大きな海上での戦闘であった。本書は、一九四五年五月一一日、神風特攻隊の攻撃によって甚大な被害を受けたアメリカ海軍の航空母艦バンカーヒルの艦上で起きた出来事を描いたものである。
あの日、バンカーヒルの上で、日本とアメリカの文化が衝突した。生きようという意志を消し去るほどの文化の力というのは、当時も今も変わらずアメリカ人には理解しがたい。
あれほど大勢の若者たちが、達成することが必然的に自らの死を意味する任務のために何カ月も訓練をするなんて！　しかも彼らには、まもなく日本が戦争に負けるということが分かっていたというのに！
アメリカが対テロ世界戦争の行く先を模索し、世界じゅうで自爆攻撃が行われているという事実と向き合おうとしている今こそ、私たちは、「生きよう」という人間の基本的欲求に打ち克つほどの文化の力というものを理解しなければならない。

一九四五年の春、日本はすでに壊滅的な状況にあった。艦隊も航空部隊も、アメリカ軍から大打撃を受けており、燃料も尽きかけていた。いくつもの町が焼け野原になっていた。陸軍は各地で敗退を重ね、本国からの支援を受けられないまま孤立していた。国民は飢えていた。日本軍の上層部は、まもなく自分たちがアメリカ軍によって滅ぼされるであろうことを感じ取り、絶望に満ちた最後の九カ月間、自爆攻撃＝特攻を国策とし、「神風」に頼るようになっていったのだ。とはいえ、日本の指導者たちにとって、若きパイロットは、単なる航空機、爆弾、燃料の代わりではなかった。彼らによって、国民の胸に、服従よりは死を選ぶ「武士道」の精神を呼び起こそうとしたのだ。

以下の『橋の上のホラティウス』は、若き日のウィンストン・チャーチルのお気に入りの詩である。数の上で圧倒的優位を誇る敵と直面したとき、勇気、決意、自己犠牲、道徳的権威が、どれほどのことを成し遂げ得るかを讃えるこの勇壮な詩は、日本の神道を信仰する人が書いていてもおかしくないような内容で、神風の戦略をも連想させる。

　『橋の上のホラティウス』

そして門の守り手、
勇敢なホラティウスは言った。
「地上のあらゆる人間に
遅かれ早かれ死は訪れる。
ならば、先祖の遺灰のため、
神々の殿堂のため、
強敵に立ち向かう以上の
死に方があるだろうか。

かつて私をあやしてくれた
優しい母親のため、
我が子を抱き
乳をやる妻のため、
永遠の炎を燃やす
清き乙女たちのため、
恥ずべき悪党セクストゥスから
皆を守るため以上の死に方が
あるだろうか。

執政官どの、なるべく早く
橋を落としてくれ
私は、二人の仲間とともに
ここで敵を食い止める。
路にひしめく一千の敵は
この三人によって
食い止められるであろう。

さあ、私の横に立ち
橋を守るのは誰だ？」

　――トマス・バビントン・マコーリー

一人につき一隻の船を食い止めようと命を捧げた神風特攻隊の若者たちは、従来の戦闘の中で千人が果たした以上のことを成し遂げた。チャーチルの英雄ホラティウスは、セクストゥスの恥ずべき攻撃を食い止めるため、そして町の人々が橋を壊し、効果的な防御策をとるまでの時間を稼ぐために、自らの命を捧げた。神風特攻隊は、侵攻してくるアメリカ軍の空母やその他の艦船を次々と撃沈し、日本軍が立て直しを計るため、もしくは、平和な日本を築くための時間を稼ごうとした。
しかしこの戦争は、日本の若者が徴集され、悲壮な自己犠牲を求められるよりも、また、バンカーヒルの乗員が集められ、長い戦いに終止符を打つために多くを求められるよりも、ずっと前に決着がついていたのだ。
ホラティウスの自己犠牲の最も注目すべき点は、彼が橋を守りきったというところではない。重要なのは、何世紀にもわたり、幾多の西洋人たちが、ホラティウスや、彼のように勇敢な自己犠牲に勇気づけられてきたという事実なのだ。
アメリカの若者は、戦争中のアメリカ軍人の犠牲は、アメリカの自由を守るために必要なものだったと教えられている。
日本軍の上層部が敗北を充分に認識した上で大勢の若者を神風特攻隊に任命したのは、絶望的な大義のために命を捧げた若者たちの倫理規範が、以後何千、何万年と、人々の自己犠牲精神をかき立て続けるであろうと考えてのことだった。彼らの最後の望みは、未来の日本人が特攻隊の精神を受け継いで、強い心を持ち、苦難に耐えてくれることだった。
現代を生きる私たちは、神風特攻隊という存在をただ理解できないと拒否するのではなく、人の心を強く引きつけ、尊ばれるような側面もあったということを理解しようと努めるべきではないだろうか。

本書の著者マクスウェル・テイラー・ケネディ氏は、ロバート・ケネディ元司法長官の息子であり、ジョン・Ｆ・ケネディ元大統領の甥にあたる。その著者が注目したのが、太平洋戦争で特攻機の突入を受けた米空母バンカーヒルの物語である。

著者ケネディ氏は、日本の「特攻」について次のように述べ、そのスタンスを明確に示している。

「彼らの最後の望みは、未来の日本人が特攻隊の精神を受け継いで、強い心を持ち、苦難に耐えてくれることだった。私たちは、神風特攻隊という存在をただ理解できないと拒絶するのではなく、人々の心を強く引きつけ、尊ばれるような側面もあったのだということを、今こそ理解すべきではないだろうか」


１９４５年５月１１日、沖縄沖の米艦隊を目指して、多数の特攻機が鹿児島の鹿屋基地を飛び立った。そして安則盛三中尉（兵庫県赤穂郡上郡町出身）と小川清少尉（群馬県碓氷郡八幡村［現高崎市］出身）の搭乗機がバンカーヒルに突入、この空母は甚大な被害を受け、６５０名以上が死傷した。本書は、その日の激闘を中心にして、そこに至る経緯、そしてその後を描いたノンフィクションである。

著者は、あくまで日米双方の視点でこの戦いを描くべく、何年にも及ぶ綿密な調査研究を行い、元特攻隊員を含む多数の日米両国の生存者とその家族に、精力的な取材を行っている。取材のための来日は３度にわたった。

本書は、日本の若き特攻隊員の置かれた立場やその心境を丹念に追いつつ、何が軍部を特攻作戦に駆り立てたのか、隊員たちは、いかにしてそれを受け入れ、実行することができたのかを探ってゆく。そして、空母バンカーヒルの乗員たちの知られざる英雄的な行為──水兵とパイロットが力を合わせ、命がけで救助を行い、最終的に艦を守り抜くまでの一部始終──を描き、極限の戦いの中でそれぞれの国のために尽くした男たちの真実の姿が明らかにした。

これまで、日本側の資料では、特攻における実際の場面を「当事者」の視点で描くことが難しかったが、アメリカ側の詳細な資料と、元乗員たちから集めた数多くのナマの証言を基にした本書は、米兵を震え上がらせた特攻の「実際」を、克明に、そして残酷に描き出している。

当日、まず最初に突入したのは、安則中尉搭乗機（零戦５２丙型）。バンカーヒル後方から突入し、５００キロ爆弾を投下。爆弾は飛行甲板を貫いて左舷側壁を突き抜け、海上で爆発、左舷側に多くの死傷者を出す。次いで機体が突入、甲板上の航空機をなぎ倒しながら、そのまま海へと落下した。この突入によって、多数の艦載機が爆発・炎上し、バンカーヒルは大火災を起こす。

安則機の突入に続き、小川少尉機（ゼロ戦５２丙型）も急降下し、爆弾を投下、その後、自身もアイランド基部に突入した。小川機の放った５００キロ爆弾は、飛行甲板とギャラリーデッキを貫いて格納庫で爆発、艦内にさらに大規模な火災を巻き起こした。また、機体そのものもアイランドを破壊して多くの死傷者を出した（小川少尉の遺体は、火災に巻き込まれることなく艦上に残り、その遺品は、５６年後の２００１年に遺族に返還されることになる）。

米軍兵士たちは、燃え上がる艦内に渦巻く煙と有毒ガスに苦しめられながら、まさに絶望的な状況に直面する。と同時に、そこは、炎に閉じこめられた仲間を命がけで救い出す者、熱による暴発で飛びかう銃弾の中を必死の消火活動にあたる者、死にゆく仲間が汚水に浮かぶ機関区に残って艦の機能を維持し続ける者、それぞれの男たちが戦った、極限の「戦場」でもあった。

本書は、「１９４５年５月１１日の特攻」に関する事実を単に列記・記録したものではなく、あたかも一編の映画のように、迫真の人間ドラマとして生々しく「再現」した物語である。

　　　　　プロローグ


第一部　浮上蜃気楼

第一章　　真珠湾への道
第二章　　小川 清
第三章　　一九四二年
第四章　　ＵＳＳバンカーヒル
第五章　　艦内のシステム
第六章　　徴兵
第七章　　玉砕
第八章　　神風特別攻撃隊
第九章　　バンカーヒル出港
第一〇章　敵地へ
第一一章　東京空襲
第一二章　人種問題
第一三章　学徒兵
第一四章　ウルシー特攻
第一五章　戦艦大和
第一六章　鹿屋
第一七章　死闘
第一八章　桜花
第一九章　志願者
第二〇章　一九四五年の絶望
第二一章　バイスロイ


第二部　死神との約束

第二二章　安則盛三
第二三章　敵空母 見ユ
第二四章　火炎
第二五章　黒煙
第二六章　激流
第二七章　救いの手
第二八章　死の誘惑
第二九章　救出
第三〇章　熱傷
第三一章　漂流
第三二章　遺体


第三部　戦いのあと

第三三章　ダメージ
第三四章　水葬
第三五章　すべてへの別れ
第三六章　勇者の帰還
第三七章　故郷への船路
第三八章　桜散る


　　　　　エピローグ
　　　　　著者あとがき
　　　　　謝辞
　　　　　小川少尉　最後の便り
　　　　　訳注
　　　　　参考文献

GOVERNMENT DOCUMENTS
“General Arrangement Plans: USS Bunker Hill.”
“Imperial Rescript for Soldiers and Sailors.” Imperial Precepts, 1882.
“Report of Operations of Carrier Air Group Eight Based Aboard USS Bunker Hill (CV17).” March 15.October 26, 1944.
“The USS Bunker Hill: The Record of a Carrier’s Combat Action Against the Axis Nations in the Pacific.” U.S. Department of the Navy, 1944.
“The USS Bunker Hill Report of Changes,” filed on 28 May, 1945
Anonymous. “Pilot’s Handbook of Flight Operating Instructions for Navy Models F6F-3, F6F-3N, F6F-5, F6F-5N Airplanes.” Date unknown.
Anonymous. “World War II Histories and Historical Reports in the US Naval History Division.” 1997.
Deane, J. R., and F. B. Royal. “Report on Operations in the Pacific and Far East in 1943.44.” 1973.
Levy, E. S. (Carrier Air Group Air Intelligence Officer). “Report of Operations of Carrier Air Group Eight Based Aboard the USS Bunker Hill (CV17), 15 March 1944 to 26 October 1944.” 1944.
National Defense Research Committee. “Weapon Data: Fire Impact Explosion.” 1945.
Naval Analysis Division. United States Strategic Bombing Survey (Pacific). Washington, D. C.: U.S. Government Printing Office, 1946.
Naval History Division. Dictionary of American Naval Fighting Ships. Washington, D.C.: Navy Department, 1959.
The Office of the Chief of Naval Operations. “U.S. Naval Aviation in the Pacific.” United States Navy, 1947.
Operational Archives, U.N.H.C. “Microfilm Publication 3: Bulletins of the Intelligence Center, Pacific Ocean Areas, Joint Intelligence Center, Pacific Ocean Area and the Commander in Chief Pacific and Pacific Ocean Area 1942.1946.” Edited by anonymous, 1994.
Photographs in the Still Picture Collection at the National Archives.
Song and Service Book for Ship and Field: Army and Navy. New York: A. S. Barnes, 1942.
The United States Government. “USS Bunker Hill Awards.” Edited by anonymous, 1945.
The United States Joint Intelligence Committee. “Japan’s Secret Weapon: Suicide.” 1945.
The United States Strategic Bombing Survey. “Summary Report: Pacific War.” Washington, D.C.: U.S. Government Printing Office, July 1, 1946.
The United States Strategic Bombing Survey. “The Effects of Strategic Bombing on Japan’s War Economy.” Washington, D.C.: U.S. Government Printing Office, December 1946.
The United States Strategic Bombing Survey. “Final Reports of the United States Strategic Bombing Survey 1945.1947.” 1977.

BOOKS
Appleman, Roy Edgar. Okinawa: The Last Battle. Washington, D.C.: Historical Division, Department of the Army, 1948.
Balch, Donald. In the Ready Room: KAMIKAZE!
Baldwin, Frank, et al. “The Saga of the Fighting Falcons: Marine Fighter Squadron 221,” 2003.
Barker, A. J. Suicide Weapon. London: Pan/Ballantine, 1971.
Barker, Ralph. The Hurricats. London: Pelham, 1978.
Bennett, Charles. Ojai Valley’s Veterans Stories: Veterans Stories of the Ojai Valley Veterans of Foreign Wars, Post 11461. Committee Communications, 2002.
Black, Allida, et al. The Eleanor Roosevelt Papers.Raymond Clapper. Hyde Park, NY: Eleanor Roosevelt National Historical Site, 2003.
Brinkley, Alan. The Unfinished Nation: A Concise History of the American People. New York: Alfred A. Knopf, 1997.
Brokaw, Tom. The Greatest Generation. New York: Delta/Random House, 2001.
Bryan III, J. Aircraft Carrier. New York: Ballantine, 1954.
Calhoun, Raymond C. (Captain). Typhoon: The Other Enemy. Annapolis: Naval Institute Press, 1981.
Canterbury, C. Clapper. Descendants. Edited by anonymous. Cathy Canterbury, 2001.
Chihaya, M. (trans.), and Dillon Goldstein. Fading Victory: The Diary of Admiral Matome Ugaki, 1941.1945. Pittsburgh: University of Pittsburgh Press, 1991.
Clapper, Raymond. Watching the World, 1934.1944. London: Whittlesey House, 1944.
Cressman, R. J. The Official Chronology of the US Navy in World War II. Edited by anonymous, 2004.
Decade of Triumph: The 40s. Alexandria, VA: Time-Life Books, 1999.
Donovan, Robert J. PT 109: John F. Kennedy in World War II. New York: McGraw-Hill, 1961.
Edwards, Bernard. Blood and Bushido: Japanese Atrocities at Sea, 1941.1945. 2nd ed. (1st ed., 1991). New York: Brick Tower Press, 1997.
Faltum, Andrew. The Essex Aircraft Carriers. Baltimore: The Nautical and Aviation Company of America, 1996.
Ferry, Charles. Raspberry One. Boston: Houghton Mifflin, 1983.
Francillon, Rene J. Japanese Aircraft of the Pacific War. Annapolis: Naval Institute Press, 1970.
Friedman, Norman. U.S. Aircraft Carriers: An Illustrated Design History. Annapolis: Naval Institute Press, 1983.
Greer, Captain Marshal R., USN (director). The USS Bunker Hill, November 1943.November 1944: The Record of a Carrier’s Combat Action Against the Axis Nations in the Pacific. Chicago & Dixon: Rogers Printing Co., 1945.
A Guide to the Reports of the United States Strategic Bombing Survey. London: Royal Historical Society, 1981.
Hoyt, Edwin P. The Carrier War. New York: Avon, 1987.
The Kamikazes. New Jersey: Buford, 1999.
The Last Kamikaze: The Story of Admiral Matome Ugaki. Westport, CT: Praeger, 1993.
Leyte Gulf. New York: Avon, 1972.
McCampbell’s Heroes: The Story of the U.S. Navy’s Most Celebrated Carrier Fighters of the Pacific War. New York: Van Nostrand Reinhold, 1983.
The Men of Gambier Bay. New York: Avon, 1981.
Ichinose, Tomoji. Theories and Practices of Mixed Economy Systems: A Comparative Look at the Japanese Experience. Tokyo: Research Institute of Public Management, 1996.
Inoguchi, Rikihei, and Tadashi Nakajima. Divine Wind: Japan’s Kamikaze Force in World War II. Annapolis: United States Naval Institute, 1958.
Johnston, Stanley. Queen of the Flat-Tops. New York: E. P. Dutton, 1942.
Jones, Ken, and Hubert Kelley, Jr. Admiral Arleigh (31-Knot) Burke: The Story of a Fighting Sailor. Philadelphia: Chilton, 1962.
Kahn, E. J. The Stragglers. New York: Random House, 1962.
Lamont-Brown, Raymond. Kamikaze: Japan’s Suicide Samurai. London: Arms and Armour Press. 1977.
Lord, Walter. A Night to Remember. New York: Holt, Rinehart Winston, 1955.
MacArthur, Douglas. Reminiscences. New York: McGraw-Hill, 1964.
Maloney, Tom. U.S. Navy War Photographs.Pearl Harbor to Tokyo Bay. New York: Bonanza, 1984
Maraini, Fosco. Meeting with Japan, 2nd ed. New York: Viking, 1969.
Markey, Morris. Well Done! An Aircraft Carrier in Battle Action. New York: D. Appleton-Century, 1950.
Matsunaga, Ichiro, Kan Sagahara, and Gordon J. Van Wylen. Encounter at Sea and a Heroic Lifeboat Journey. Troy: Sabre, 1994.
Mayer, S. L., ed. The Rise and Fall of Imperial Japan: 1894.1945. New York: Military Press, 1984.
Millot, Bernard. Lowell Blair, trans. Divine Thunder; The Life and Death of the Kamikazes. New York: McCall, 1971.
Nagare, Masayuki. The Life of a Samurai Artist. New York: Weatherhill, 1994.
Nagatsuka, Ryuji. Nina Rootes, trans. I Was a Kamikaze: The Knights of the Divine Wind. London: Abelard-Schuman, 1972.
Naito, Hatsuho. Thunder Gods: The Kamikaze Pilots Tell Their Story. New York: Kodansha International, 1989.
Nichols, David, ed. Ernie’s War: The Best of Ernie Pyle’s World War II Dispatches. New York: Random House, 1986.
Office of the Chief of Naval Operations. U.S. Naval Aviation in the Pacific. United States Navy, 1947.
Office of the Chief of Naval Operations, Naval History Division. United States Naval Chronology: World War II. Washington, D.C.: U.S. Government Printing Office, 1955.
Ofstie, R. A. The Campaigns of the Pacific War: United States Strategic Bombing Survey (Pacific).Naval Analysis Division. Washington, D.C.: U.S. Government Printing Office, 1946.
Olds, Robert. Helldiver Squadron: The Story of Carrier Bombing Squadron 17 with Task Force 58. New York: Dodd, Mead, 1944.
Omura, Bunji. The Last Genro.Rince Saionji: The Man Who Westernized Japan. Philadelphia: J. B. Lippincott, 1938.
O’Neill, Richard. Suicide Squads: WWII.Axis and Allied Special Task Weapons of World War II: Their Development and Their Missions. New York: St. Martin’s Press, 1982.
Overy, Richard. Why the Allies Won. New York: W. W. Norton, 1995.
Pawlowski, Gareth L. Flat Tops and Fledglings: A History of American Aircraft Carriers. New York: Castle, 1971.
Phillips, Christopher. Steichen at War. New York: Portland House, 1981.
Pinguet, Maurice. Voluntary Death in Japan. Cambridge, MA: Polity Press, 1993.
Polman, Norman. Aircraft Carriers: A Graphic History of Carrier Aviation and Its Influence on World Events. Garden City: Doubleday, 1969.
Popp, Wilbert P. “Beads.” The Survival of a WWII Navy Fighter Pilot.
Raven, Alan. Essex-Class Carriers. Annapolis: Naval Institute Press, 1988.
Reynolds, Clark G. The Fast Carriers: The Forging of an Air Navy. Annapolis: Naval Institute Press, 1982.
Roberts, John. The Aircraft Carrier Intrepid. Annapolis: Naval Institute Press, 1982.
Sakai, Saburo, with Martha Caidin and Fred Saito. SAMURAI! New York: Doubleday, 1957.
Sakamoto, Kerri. One Hundred Million Hearts. New York: Alfred A. Knopf, 2003.
Schafer, Ronald. Wings of Judgment: American Bombing in World War II. New York: Oxford University Press, 1985.
Sears, Stephen W. Carrier War in the Pacific. New York: American Heritage, 1966.
Seward, Jack. Hara-Kiri: Japanese Historical Suicide. Rutland: Charles E. Tuttle, 1969.
Shimizu, Tsukasa. Waseda University: A Photographic History of 100 Years (1882.1982). Tokyo: Waseda University, 1982.
Sides, Hampton. Ghost Soldiers. New York: Doubleday, 2001.
Sledge, E. B. With the Old Breed.At Peleliu and Okinawa. New York: Oxford Unversity Press, 1990.
Smith, Martin Cruz. December 6. New York: Simon & Schuster, 2002.
Smith, Michael C. Essex Class Carriers in Action. Carrollton, TX: Squadron Signal Publications, date unknown.
Smith, Peter C. The History of Dive Bombing. Annapolis: The Nautical Aviation Publishing Company, 1982.
Spector, Ronald H. Eagle Against the Sun: The American War with Japan. New York: Free Press, 1985.
Spurr, Russell. A Glorious Way to Die: The Kamikaze Mission of the Battleship Yamato, April 1945. New York: Newmarket, 1981.
St. John, Philip A. USS Essex CV/CVA/CVS-9. Kentucky: Turner, 1999.
Stanton, Doug. In Harm’s Way: The Sinking of the USS Indianapolis and the Extraordinary Story of Its Survivors. New York: Henry Holt, 2001.
Steichen, Edward, ed. U.S. Navy War Photographs: Pearl Harbor to Tokyo Harbor. New York: US Camera.
Tillman, Barrett. Helldiver Units in World War II. London: Osprey, 1997.
Toland, John. The Rising Sun: The Decline and Fall of the Japanese Empire, 1936.1945. New York: Random House, 1970.
Treanor, Tom. One Damn Thing After Another. Garden City: Doubleday, Doran, 1944.
Tsunoda, Ryusaku, Wm. Theodore de Bary, and Donald Keene, eds. Sources of Japanese Tradition, Volumes I and II. New York: Columbia University Press, 1958.
Turnbull, S. R. The Samurai: A Military History. New York: Macmillan, 1977.
Turnbull, Stephen. The Samurai Sourcebook. London: Arms and Armour Press, 1998.
Udoff, Irv. The Bunker Hill Story. Paducah, KY. Turner, 1994.
Uhnuki-Tierney, Emiko. Kamikaze, Cherry Blossoms, and Nationalisms: The Militarization of Aesthetics in Japanese History. Chicago: University of Chicago Press, 2002.
The United States Government Printing Office. Handbook of Japanese Explosive Ordnance. Washington D. C.: U.S. Government Printing Office, 1945.
United States Navy. The Bluejacket’s Manual, Eleventh Edition. Annapolis: United States Naval Institute, 1943.
United States Navy. The Bluejacket’s Manual, Twelfth Edition. Annapolis: United States Naval Institute, 1944.
Vanneman, B. “Who We Are.---September 2003 The Planet Newsletter--- Sierra Club---Lloyd Tupling.” The Planet Newsletter, edited by anonymous, Sierra Club, 2003.
Warner, Denis, Peggy Warner, and Sadao Seno. The Sacred Warriors: Japan’s Suicide Legions. Cincinnati: Van Nostrand Reinhold, 1982.
White, William Lindsay. They Were Expendable. New York: Harcourt, Brace, 1942.
Winton, John. War in the Pacific: Pearl Harbor to Tokyo Bay. New York: Mayflower, 1978.
Woodward, C. Vann. The Battle for Leyte Gulf. New York: Ballantine, 1947.
Yokuta, Yutaka, and Joseph D. Harrington. The Kaiten Weapon. New York: Ballantine, 1962.
Yoshimura, Akira. One Man’s Justice. San Diego: Harvest Harcourt, 1978.

ACADEMIC PUBLICATIONS
“Countering Suicide Terrorism: An International Conference.” The International Policy Institute for Counter-Terrorism at the Interdisciplinary Center Herzliya Conference, February 20.23, 2000.
Dale, Stephen Frederic. “Religious Suicide in Islamic Asia: Anticolonial Terrorism in India, Indonesia, and the Philippines.” Journal of Conflict Resolution, date unknown.
Gordon, Harvey. “The ‘Suicide’ Bomber: Is It a Psychiatric Phenomenon?” Psychiatric Bulletin, No. 26, 2002.
Kushner, Harvey W. “Suicide Bombers: Business as Usual.” Studies in Conflict and Terrorism, No. 19, 1996.
Luft, Gal. “The Palestinian H-Bomb: Terror’s Winning Strategy.” Foreign Affairs, 2002.
Rapoport, David C. “Fear and Trembling: Terrorism in Three Religious Traditions.” American Political Science Review, No. 78, 1984.
Taylor, Maxwell, and Helen Ryan. “Fanatics, Political Suicide and Terrorism.” Terrorism, 1988.

NEWSPAPERS, MAGAZINES, AND JOURNALS
Adams, Steve. “Memorial Day Observances; Marine Killed in Vietnam Is Honored.” Patriot Ledger, May 26, 1998.
“Add Three Stars to Your Ribbons.” The Monument, No. 2, 1944.
Ash, Timothy Garton. “Is There a Good Terrorist?” New York Review of Books, Vol. XL VIII, 2001.
“Aviation Celebration.” New Hampshire Sunday News, September 23, 2001.
“Aviator Faced Danger Many Times but Came Home.” Orlando Sentinel, 1999.
“Beaverton High School.” The Hummer, 1977.
Bergstein, Brian. “WWII Relics Returned; Suicide Pilot’s Effects Found in Kansas Garage.” Associated Press, San Francisco, March 30, 2001.
Bermann, R. B. “Bunker Hill Now in Bremerton Yard.” Seattle Post Intelligencer, June 27, 1945.
“Bombed Out.After Seeing Action at Iwo Jima.” Baltimore News Post, August 1945.
Brown, Matthew. “Veterans with Bond Meet 50 Years Later.” Hartford Courant. November 11, 1995.
“Bunker Hill Lives Through Fiery Ordeal.” Associated Press, June 28, 1945.
“Bunker Hill Makes Her Last Cruise.” Associated Press, date unknown.
Burke, Rear Admiral A. A. “Character” (speech.1952), Washington, D.C., Navy Yard.
Burke, Arleigh A. “Arleigh A. Burke.Transcribed Narratives.” 2003.
Burrows, Leo H. “Rebel Leader, Hostilities Have Ceased.” Naval History, July/August, 1995.
“Carrier Hit by Suicide Planes, Toll 656.” New York Daily Mirror, June 28, 1945.
“Carrier Smash Horrible Sight.” I.N.S., date unknown. Casey, Gene R. “373 Navy Men Died as Jap Planes Made Carrier Bunker Hill a Torch.” Boston Daily Globe, 1945.
“Casualties Total 656.” Associated Press, June 27, 1945.
“Chaplain Fought Flames for 11 Hours.” Boston Globe, date unknown.
Clapper, Raymond. “Their Skipper.” Date unknown.
“Commodore Seitz Dead in Honolulu: Military Governor of Marshall Islands Was Wartime Chief of Carrier Bunker Hill.” New York Times, 1947.
“Cool Heroism Saves the Ship.” New York Daily Mirror, June 28, 1945.
“Daughter of Air Hero Awarded Medals by Navy.” Date unknown.
“Design Histories of United States Warships of World War II, the Essex Class (Part 1).” Warship International, 1999.
Dudley, Kristine. “Purple Heart Recipient Writes About Fateful Day.” Tulsa World, 2000.
Dunne, John Gregory. “The Okinawa Nightmare.” New York Review of Books, Vol. 48, 2001.
Edwards, Greg. “2 Recall Their Final, Terrible Day on U.S.S. Bunker Hill.” Roanoke Times and World News, May 29, 1995.
Egelko, Bob. “Kamikaze Pilot’s Keepsakes Finally Find Way to His Family.” San Diego Union Tribune, 2001.
Epstein, Aaron. “Former Justice White Dies at 84.” Baltimore Sun, April 16, 2002.
“Famed Bunker Hill Reaches Seattle.” Seattle Post-Intelligencer, October 24, 1945.
“Flyers in Truk Raid Pass Thru Chicago.” Chicago Daily Tribune, 1944.
“Fremont Youths Enter Service.” Periodical and date unknown.
Gault, Owen, and Robert Olds. “Start Engines: The Saga of the Bunker Hill.” Air Classics, date unknown.
“Gilberto. Frank Gilberto.” Hartford Courant, September 17, 1997.
Goldin, D. “Raymond Clapper.” Edited by anonymous, Radio Gold Index, 2004.
“Harold Posey on Leave from Navy.” Date unknown.
“Harold Posey Spending 30-Day Leave in States.” Date unknown.
Houle, Barbara. “King of the Castle.” Telegram & Gazette. May 13, 1998.
Imel, Blaine. “Purple Heart Recipient Writes About Fateful Day.” Your Community World, January 5, 2000.
“Income Tax Returns.” The Monument, No. 1, 1943.
“Irvin Udoff Attached to Carrier.” The Guide, October 25, 1945.
“Jap Bombs Kill 373 on Big U.S. Carrier.” Seattle Post-Intelligencer, 1945.
“Japs Blast Flagship Carrier; 373 Die.” Daily News, 1945.
“Japanese Suicide Planes Scored Two Direct Bomb Hits on the Carrier Bunker Hill.” Associated Press, June 27, 1945.
“Kamikaze’s Items Returned.” Associated Press, date unknown.
Kapur, N. “Cato and His Heirs: Roman Ideas of Suicide.” Edited by anonymous, 2000.
“Divine Winds and Ancient Heroes: Reconstructing Kamikaze Ideology.” Edited by anonymous, 2002. Roanoke Times and World News.
“Knot Burke Dead at 94.” United Press International, January 1, 1996.
“Local Boys Safe on Carrier.” Daily Evening Item, 1945.
“Local Vet Honored with 7 Medals.” The Herald, 1995.
Manson, Frank A. “ ‘Get the Yamato!’ The Sinking of Japan’s Last Super-Battleship.” Sea Classics, No. 30, 1997.
“Mitscher’s Carrier Blasted; 392 Lost.” Los Angeles Examiner, 1945.
Mozai, Torao. “The Lost Fleet of Kublai Khan.” National Geographic. No.162, 1982.
Narvis, Marion. “Flier Who Helped Sink Her Says Yamato Was Helpful.” Honolulu Star-Bulletin, 1945.
“1945: The Year in Pictures, May 9.September 2.” Life, June 5, 1995.
Nolte, Carl. “Doing His Duty.” San Francisco Chronicle, March 29, 2001.
“Notes from the Globe.” Boston Daily Globe. June 28, 1945.
“Obituary of Commander Charles Owen.” The Daily Telegraph, October 24, 2001.
Orr, Jack. “The Holiday Express: U.S.S. Bunker Hill’s Run to Glory.” Date unknown.
“Over Japan.” Recognition Journal.
Owen, Joseph. “WWII Sub Officer, Torpedoed Officer Collaborate on Book.” Pacific Stars and Stripes, 1996.
“Posey Boys Met in South Pacific Port.” Date unknown.
Powers, Thomas. “The Trouble with the CIA.” New York Review of Books, Vol.49, No.1, 2002.
Public Information Office. “Captain of USS Bunker Hill Stresses Need of Speedy Repair of Battle Damage.” Edited by anonymous, 1945.
“Relics Return to Kamikaze’s Family.” Dallas Morning News, 2001.
Reynolds, H. K. “392 Die on Huge Carrier Bunker Hill.” Daily Record, 1945.
Riley, Pat. “Reunion Brings Rejoicing, Remorse.” The Enterprise, 1989.
Rodman, Robert. “Psychoanalysis in the Twenty-first Century: A Moment of Reflection.” University of Sao Paolo, April 6, 2002.
Sanders, Jacquin. “50 Years Ago.Okinawa.The Last Battlefield.” St. Petersburg Times, April 2, 1995.
Sasaki, M. “Who Became Kamikaze Pilots, and How Did They Feel Towards Their Suicide Mission?” Concord Review, 1997.
Skacan, Edmund. “Editorial: Letters to the Editor.‘Mercy Is a Wartime Virtue.’ ” Pittsburgh Post-Gazette, November 5, 2001.
Staff writer. “Raymond Clapper.” New York Times, 1944.
Staff writer. “Obituary.Mark R. Clapper.” Daily Star Online, 2003.
Stokes, C. Ray. Bunker Hill’s Airmen Brought Down 100 Jap Planes Before Carrier Put Out of Action.” Lewiston Evening Journal, 1945.
Stork, Joe. “Erased in a Moment: Suicide Bombing Attacks Against Israeli Civilians.” Publication unknown, 2002.
“Survivors in Rites Aboard Bunker Hill.” Date unknown.
“Swords into Ploughshares.” News from Hope College, 1994.
“The German People.” Life, 1945.
Tuppling, LIoyd. “Aboard Vice Admiral Marc A. Mitscher’s Flagship.” United Press International, date unknown.
“373 Killed! 264 Wounded!” Associated Press Wire Photos, June 27, 1945.
“373 Killed, 263 Wounded, and 19 Lost.” Seattle Times, 1945.
“2 Jap Fliers Take 656 Toll on Carrier.” Boston Herald, 1945.
“Two Posey Boys in the Navy.” Date unknown.
Udoff, Irving. “The Sailor Behind the Photo.” Proceedings, May 1995.
“We’ve Been Hit!” The Guide, date unknown.
“With the Armed Forces: News and Gossip of Marylanders in U.S. Services. The Guide, 1945.
“U.S. Carrier Blasted!” Los Angeles Times, 1945.
VanOrman, Bill. “The Battle for the Bunker Hill,” 43-65.
“The Holiday Express & The Battle for the Bunker Hill.” Sea Classics, No. 6, 1973.
Vogel, Steve. “For Navajos, an Award of Gratitude.” Washington Post, 2001.
Walker, Dana Sue. “Architect Imel Honored with OU Professorship.” Tulsa World, June 14, 1999.
Walker, Tom. “Wartime Reading.” News-Journal, 2004.
“Walker Knapp Home from Sea with Five Battle Stars.” Date unknown.
Weinberg, Steven. “Can Missile Defense Work?” New York Review of Books, Vol. 49, 2002.
Whitely, Peyton. “Slow Death for a Carrier.” New York Times, date unknown.
Wilson, Col. Randy. “The Final Stepping Stones.” United States Naval Institute: History, June 1995.
Woll, Lt.(jg) Martin P. “Kamikaze.” Wings of Gold, 1997.
“Kamikaze.” Foundation, Spring 1997.
“Breeches-Buoy: AKA Bosun’s Chair.” Fox Tales, July 2002.
“World War II Warlord Remembers Air Battles with Japanese.” Department of Defense, February 14, 1997.
Yoshida, Mitsuru. “The End of the Yamato.” United States Naval Institute Proceedings, No. 78, 1952.

■　マクスウェル・テイラー・ケネディ（Maxwell Taylor Kennedy）　■

1965 年、ニューヨーク生まれ。ロバート・Ｆ・ケネディ元司法長官の息子であり、ジョン・Ｆ・ケネディ元大統領の甥にあたる。ハーバード大学、バージニア大学法科大学院を卒業後、ボストンカレッジで環境学を教え、フィラデルフィアでは３年間、検察官を務めた。現在はブラウン大学ジョン・カーター・ブラウン図書館の研究員として、海洋史の研究に打ち込んでいる。
http://www.dangershour.com/

■　訳者・中村有以（なかむら・ゆい）　■

主要登場人物一覧

谷田部海軍航空隊鹿屋基地爆戦隊戦闘詳報（菊水６号作戦）

沖縄周辺対機動部隊索敵攻撃戦闘概要（菊水６号作戦）