ローレン・マッコールの
もっと動物たちと話そう

結びつきを深め、あの世の動物・野生動物などともコミュニケーション

ローレン・マッコール 著  石倉明日美 川岸正一 訳 2015.01.09 発行
ISBN 978-4-89295-992-9 C0011 四六並製 256ページ 定価 1760円(本体 1600円)

「はじめに」より抜粋

ローレン・マッコールのもっと動物たちと話そう

私はもう何年も、アニマル・コミュニケーションを学ぶ人たちがスキルを身に付けていく場面に立ち会ってきました。その中で気付いたのは、大部分の人たちが知りたいのは、動物たちが(種族に関わらず)、自分の生きている世界をどのように感じているのかについてだ、ということです。

きっとこの本は、あなたが動物たちの世界に飛び込み、彼らがどう考え、どう感じるのか、理解を深める助けとなるでしょう。例えば、牛(大半が人間の食料となる運命にあります)たちが、自分たちの人生や、この世界に生きることの目的についてどう感じているのか、わざわざ障害を持った体を選んで生まれてくる動物がいるのはなぜかなどを知ることができるんですよ。

本書では、死後の動物たちや、この世界での人生の終わりを迎えようとしている動物たちと、どのようにコミュニケーションを取るのかについても紹介しています。このような動物たちと話すことは、とても興味深く価値のある体験でしょう。ただし、そういった会話には、傷つきやすい微妙な感情がつきもので、私たち人間は、特にこういった感情を抱きがちです。

死を迎えようとしている動物たちや死後の動物たちとの会話について紹介する章では、テレパシーを使って動物たちとつながる体験や、会話の中で表面化してくる私たち人間に関わる問題に対処するための、幅広いトピックに触れることになります。さらに、アニマル・コミュニケーションのもっと奥深くにある考え方――“魂の契約”についても紹介することになります。これ が一体何なのか、どんな働きを持っているのか、あなたと動物の友達との仲にどう関係するのかは、この本を読んで答えを見つけてみてください。様々なエネルギーの振動や、その振動があなたのコミュニケーションにどのような影響を与えるのかについても教えていますからね。

あなたには、アニマル・コミュニケーションのガイドがいることを知っていましたか? この本の中には、あなたが自分自身のアニマル・コミュニケーションのガイドに会うための方法を紹介している章もあります。アニマル・コミュニケーションを学び始めた人には必ず“ガイド”がついてくれて、あなたを手助けしようと待っているんですよ。

この新しい本には、野生の動物たちとのコミュニケーションの取り方を紹介している、わくわくするような章もあります。コンパニオン・アニマル(私たち人間と一緒に暮らしている動物たち)は、私たち人間とテレパシーを使ってコミュニケーションを取ることを、とても楽しみにしてくれています。ところが、野生動物はそうではありません。あなたは、人間との交流に慣れていない(それに、あまり興味を持っているとは言えない)動物たちと効果的にコミュニケーションを取るための秘訣を学ぶことになるはずです。

動物たちも人間も、それぞれ自分なりの考え方を持っています。お互いをどう見るか、お互いの人生がどのようなものだと考えるかは、人(動物)それぞれです。その考え方は、種族同士の関係性やアニマル・コミュニケーションのやり方に、大きな影響を与えることもあります。この本では、今後あなたが出会う可能性のある様々な観点について学べる他、出会うことになる物事に対して期待や予測を持ってしまわないよう、うまく対処する方法も学べますからね。

最後に紹介するのは、私が何年にもわたって蓄積してきた、動物たちとのコミュニケーション(会話)の内容や、彼らにまつわるユニークなエピソードです。コンパニオン・アニマルと野生動物の両方にまつわるここでの会話やエピソードは、あなたに未知の魅力的な動物たちの世界を垣間見せてくれることでしょう。これらのエピソードには、ためになる情報がたくさん含まれていますので、私と同じように、あなたも得るところはきっと多いはずですよ。

本書に寄せて 佐良直美


十年程前の夏のある日、私は銚子から鹿島方面に向かって車を運転していました。神栖市内の信号で停止したときの事です。

道路沿いの生垣の下で、一頭のミックスの犬が妙に気取った感じで伏せをしていました。炎天下でじっとしているのは、どこか具合でも悪いのかもしれない……。

私は車を止めて、犬の傍らに行きました。全然逃げる様子もなく、尻尾を振って嬉しそうにする訳でもありません。
そこへ隣の車ディーラーに勤めている人が来て、「昨日からここに居るんです。お水をあげたら飲むんですが、あまり食べ物は好みません」と教えてくれました。
私は、「そうですか、じゃあ私が保護しますが、結構良い首輪をしてますね。しかも新しいし……。一応誰か探してるかも知れないので、茨城県の愛護センターに連絡しておきますね」と云って、その仔をそっと抱っこしました。


嫌がらずに抱っこされましたが、小さい声でキャンと云います。見ると片方の前肢がブラブラです。多分交通事故で骨折したのでしょう。何はともあれ、その仔を獣医さんへ連れて行きました。宇都宮の獣医さんに着くまで二時間少々、車がガタンとする度、キャンと鳴いていました。

骨折の手術も済み、二週間程で退院しました。入院中に院長先生が、演歌の香りがするから、と「サブ」と命名してくださいました。その間、飼い主を探しましたが、居ませんでした。

一ヵ月後、ローレンさんが来日したので、サブと話をして頂きました。

「広い道路の両側は、平坦な土地で草むらと民家が点在している。少々道路から奥まったところにある家に、若いカップルが住んでいる」

ローレンさんは、コミュニケーションは言葉だけではなく、映像も送ってくるのだと言い、この景色の描写も送られてきた映像を言葉で説明したそうですが、サブがいた場所は全くその通りの景色で、びっくりしたのを覚えています。そして、サブはこんな事も言っていたそうです。

「男性の方は僕に親切で、食べ物をくれて首輪もつけてくれた。女性のほうはいじめたりはしなかったけど、僕には無関心だったね。直美と会う二日前の夜中、友達二、三頭と一緒にいたら猫が出てきたんだ。みんなでその猫を追いかけていたら、突然目の前がパッと車のライトで明るくなって……。その途端、激痛が走ったんだ」

一週間後、ローレンさんが帰国する前日、温泉好きのローレンさんを、成田空港に比較的近い銚子の海沿いのホテルにご案内しました。その途中、サブを保護した場所を通りました。

すると、「わあ、サブが見せてくれた景色はこれよ。全くその通りだわ」と、ローレンさん自身がびっくりしていました。

ローレンさんには、その他にも沢山の犬猫、そして馬たちと話をして頂きました。沢山のエピソードがありますが、とても書ききれません。只一つ、私がお知らせできるのは、ローレン・マッコールのアニマル・コミュニケーションは本物で、彼女は私的感情等を入れずに、動物たちの思いを正確に伝えているのだと云う事です。

二〇一四年 佐良直美

目次


本書に寄せて 佐良直美
謝辞
はじめに

第1章 自分の振動を高めよう

第2章 アニマル・コミュニケーションのガイドとは?
 アニマル・コミュニケーションのガイド
 ガイドを見つける旅
 ガイドを見つける旅を終えて
 “私の宣言”をしましょう

第3章 野生動物たちと話してみよう
 科学は万能ではありません
 動物たちにも選ぶ権利があります
 人間が動物たちに影響を与えているのです
 どうやって野生動物とコミュニケーションを取るの?
 捕らわれの身の動物たち
 公の場でのアニマル・コミュニケーション

第4章 “大地との一体化”を手伝ってあげよう
 “大地との一体化”の役割とは?
 “大地との一体化”はできていますか?
 “大地との一体化”のやり方は覚えていますか?
 大地と一体化できていない動物たち
 “大地との一体化”を手伝う方法

第5章 “魂の契約”――魂が学ぶこと
 生きるということ、学ぶということ
 “魂の取り決め”――学習のプラン
 “魂の契約”――有意義なコミュニケーション
 “宇宙的記憶喪失”にかかる魂

第6章 “向こう側”にいる動物たち
 感情のコントロールも必要です
 動物たちの考え方を知ることも大切です
 タイミングを逃さないように
 死後の動物たちとのコミュニケーション
 視点を変えて、質問を考えてみる
 死後の動物たちへの質問
 準備は整いましたか?

第7章 うつろいゆく時――ゴールデン・タイム
 感情のジェットコースター
 決定をするのは誰?
 誰もが経験する“体外離脱”
 誰にでも意思があるんです
 死に行く動物たちへの質問
 “ゴールデン・タイム”とは?

第8章 私の見る景色、あなたの見る景色
 理解力を身に付けよう――真実を受け入れる

第9章 アイヴァンのお話――様々な声、様々な世界
 神秘的な鳥――オオガラス
 アイヴァンとマーシャ
 アイヴァンとのコミュニケーション
 日本で暮らすカラスたち
 旅立ちのとき

第10章 学び続けることが大切です
 動物たちと障害――ウサギのメレディスのお話
 戻ってきた魂――ネコのグラントリーのお話
 野生のシカの生活――牡鹿のお話
 動物園で暮らす動物たち――様々なメッセージ
 人間の食物連鎖の一部として――現状に満足している牛のお話

第11章 ここから新たに始めましょう
 全てはあなた次第です
 アニマル・コミュニケーション学習者のための宣言
 より深く結びつこう

注記



 

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