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■ おもしろ選書8 ■


自家製薬秘辞典


台所から生まれる、よく効く常備薬


田中 孝治 監修 1995.07.21 発行  

ISBN 4-89295-058-0 C2077 A5並製・136頁・定価 2136円(本体 1942円)

 

まえがき

自家製薬秘事典──タマネギやにんにくといった手近な野菜やいちぢくなどの果物を使って、簡単な家庭用常備薬を作る方法を紹介

 

■「民間薬草の知恵」を生活に取り入れる
 日本の古書『古事記』や『日本書紀』には、皮をむかれてあかはだかにされた因幡の白ウサギを、通りかかった大黒様が助けるというよく知られた物語があります。大黒様が、傷ついた白ウサギの傷口を海水で消毒し、そのあと真水で塩分を洗いおとし、蒲黄(ガマの花粉・止血薬)をつけて傷を治したというあの話です。
 また、『古事記』には、大やけどを負った大国主命を二人の姫が、貝殻を焼いて粉末にし、これに母乳をまぜて「焼石灰母乳軟膏」ともいうべき薬をつくり、大国主命のやけどの手当をしたと書いてあります。
 これら一連の物語は、当時の薬や医療の知識を私たちに伝えてくれます。日本には、このように昔から自然界の植物や動物、鉱物などを薬の原料として使ってきた伝統がありました。これらは「生薬」と呼ばれ、人々をとりまく環境の中からつちかわれてきた民間医療薬、つまり民間薬だったわけです。
 しかし、五五〇年ころから日本に中国の古代医学が伝えられ、日本の医学の中心となっていきました。江戸時代には、これら中国古代医学を発展させた日本独特の医学ができあがりました。また、この時代にはオランダ医学も伝えられ、これを「蘭方」と呼び、それまで日本で行われていた医学を「漢方」と呼びました。
 このような歴史の中で、民間で伝えられてきた民間薬を使った療法(これを「和方」と呼ぶ)はしだいに人々の前から消えていきました。
 そして、いま、すばらしい発展をとげた現代医学(科学的な西洋医学)が、人々の健康を守るために不可欠の療法になっていることはいうまでもありません。
 しかし、同時に、漢方や民間薬もまた西洋医学とは別の優れた療法であるという認識が広く受け入れられてきています。つまり、古来からある民間薬をもう一度見直してみようという傾向が強くなってきているようです。 「中国四千年の伝統から生まれた漢方」というようなコピーをよくみかけますが、日本にも古来から伝えられてきた大自然の贈り物が身のまわりにたくさんあります。
 この本では、私たちの身のまわりにある、古来から伝えられてきた伝統の民間薬や「おばあちゃんの知恵袋」ともいうべき民間療法をもう一度見直し、ご紹介していこうと思います。
 ふだん食べている野菜や山野の植物の薬効、それらを使った民間療法を知り、日頃の生活の中で実際に利用してみてください。
 この本が、昔から伝えられてきた民間療法を見直すきっかけとなり、読者の皆様が健康な生活を送るうえでの一助になれば幸いです。

 

目 次

第1章 『野菜』の薬効とつくり方―ちょっとした工夫で、こんなに効く!

  あずき〔小豆〕/うど〔独活〕/うめ〔梅〕

  〈民間薬と漢方薬〉

  かぶ〔蕪〕/かぼちゃ(南瓜)/からしな(芥子菜)

  きく〔菊〕/キャベツ

  〈民間薬、ここに注意〉

  クレソン/こしょう〔胡椒〕/ごぼう〔牛蒡〕

  〈薬草の採取の時期と方法〉

  ごま〔胡麻〕/さといも〔里芋〕/さんしょう〔山椒〕

  しいたけ〔椎茸〕/しそ〔紫蘇〕/じゃがいも〔馬鈴薯〕

  しょうが〔生薑〕/だいこん〔大根〕/たまねぎ〔玉葱〕

  とうがらし〔唐辛子〕/とうもろこし〔玉蜀黍〕/トマト

  〈薬草の保存法〉

  なす〔茄子〕/にら〔韮〕/にんにく〔大蒜〕/ねぎ〔葱〕

  はっか〔薄荷〕/はとむぎ〔鳩麦〕/パセリ

  ピーマン/ブロッコリー

  〈薬草風呂〉

  ほうれんそう〔菠薐草〕

  〈薬草茶の作り方〉

  みょうが〔茗荷〕/やまいも〔山芋〕/レタス/わさび〔山葵〕

 

第2章 『果物』の薬効とつくり方―おいしいだけじゃなかった!

  あけび〔通草〕/あんず〔杏〕/いちご〔苺〕

  〈青汁の作り方〉    

  いちじく〔無花果〕/かき〔柿〕

  〈薬草での湿布等〉

  かりん〔花梨〕/きんかん〔金柑〕/くり〔栗〕/くるみ〔胡桃〕

  ざくろ〔石榴〕/なし〔梨〕/なつみかん〔夏蜜柑〕/バナナ

  パパイヤ/びわ〔枇杷〕/ぶどう〔葡萄〕/みかん〔蜜柑〕

  もも〔桃〕/ゆず〔柚子〕/りんご〔林檎〕

  

第3章 『高価秘薬』を自分でつくる―やっぱりすごかった!

  ▼不老長寿の皇帝秘薬! 冬虫夏草     

      世にも不思議な漢方生薬

      冬虫夏草を自分でつくる     

  ▼価格・効能とも横綱級!

      高麗にんじん    

      驚異の薬効成分で元気百倍!  

      「六年もの」を自分でつくる   

  ▼媚薬 いかりそうで若さがよみがえる!    

      健忘症、神経衰弱にも効果    

      いかりそうを自分でつくる     

  

第4章 効能別 台所の『常備薬』

・おでき、腫れもの、やけど 〔アオキ〕

・低血圧症、不眠、冷え性、肩こり 〔アカマツ酒〕

・慢性胃炎、便秘、やけどなど 〔アロエ〕

・利尿、高血圧、催乳〔アシタバ〕

・食欲増進、健胃〔ウイキョウ〕

・むくみ、炎症、うがい薬に 〔ウツボグサ〕

・便秘、慢性胃炎 〔エビスグサ〕

・神経痛、関節リュウマチ、利尿 〔オオヅラフジ〕

・咳、痰きり〔オオバコ〕

・乳幼児の夜泣き、夜尿症〔カキドウシ〕

・切り傷、やけど、尿道炎〔ガマ〕

・むくみ、便秘〔カワラケツメイ〕

・むくみ、腫れもの〔キササゲ〕

・下痢、打ち身、ねんざ、靴ずれ〔キハダ〕

・滋養強壮、動脈硬化〔クコ〕

・湿疹、かぶれ、下痢〔ゲンノショウコ〕

・生理痛、月経不順 〔サフラン〕

・免疫力を高める 〔サルノコシカケ〕

・咳、痰きり〔シオン〕

・肩こり、神経痛〔ショウブ〕

・口内炎、のどのいたみ〔スイカズラ〕

・咳、乳房炎〔スイセン〕

・解熱、痰きり、扁桃炎 〔スギナ〕

・発毛、健胃〔センブリ〕

・健胃、乳汁の分泌 〔タンポポ〕

・解熱、下痢、湿疹など〔ツユクサ〕

・やけど、腫れもの、食あたり〔ツワブキ〕

・おでき、腫れもの、高血圧 〔ドクダミ〕

・百日咳、痰きり〔ナンテン〕

・食中毒、下痢、便秘、二日酔い、かぜの予防〔梅肉エキス〕

・幼児のひきつけ、かぶれ 〔ユキノシタ〕

・肝硬変などの成人病予防に〔卵油〕       

 

 

 

著者紹介

 田中孝治(たなか こうじ) ■

 

1925年東京生まれ。日本大学拓農科(薬草園芸専攻)卒業。 1946年東京都衛生局に勤務、生薬の取り締まり、薬用植物園の建設と栽培研究に従事し、都小金井保健所医薬係長を経て、68年、都薬用植物園長に就任。85年同園を定年退職。現在、昭和薬科大学薬用植物園長を務め、漢方医学、種苗特性分類などの研究を深めている。また、朝日カルチャーセンター講師、生薬コンサルティング等で活躍中。 著書に、「薬になる植物百科」「からだに効く食べ物」「薬草毒草300」ほか。

 

読者の声

 

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