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治る病気も治らない


医者と患者のカン違い


患者が主治医、医者は助っ人


病院のオモテとウラを知りつくした
ベテラン医師が教える
「治りたい患者」に役立つ
目からウロコの
病院使いこなし法


●流行りすぎている医師は問題?
●寝たきり高齢者はつくられている?
●人工透析は要注意?
●基準値から外れても大丈夫?
●コレステロール値が高いほうが
 長生きできる?
●「病気」を決めるのは誰?

……知っているといないとでは大違い。
よくなる患者は
ココが違います!



医学博士 弘前大学名誉教授 今充 著  2009.6.11 発行

ISBN978-4-89295-648-5 C2077 四六並製・248頁・定価 1650円(本体 1500円)

 

はじめに

医者と患者の勘違い

私たちが病気になったとき訪れるところ、それは病院です。それぞれの事情で医療制度に背を向けている方はともかく、多くの方が病気になると救いを求めて病院の門を叩きます。その場合、医師すなわち救世主ですので、否が応でも医師を頼らざるをえないのは当然のことです。
ここでちょっと待ってください。だからといって、医師へ「すべてお任せ」、「丸投げ」でよいのでしょうか。まず、皆さんにこの点について考えていただきたいのです。

かつて、わが国には「阿吽(あうん)の呼吸」という素晴らしい文化がありました。
よく寺門の両側に守護神として二体の仁王像が安置されていますが、一体は口を開き、もう一体は口を結んでいます。口が開いているのを阿形(あぎょう)像といい、口を結んでいるのを吽形(うんぎょう)像といいます。もともと「阿吽」とは仏教用語で、「阿」は宇宙のはじまり、「吽」は終わりを意味していましたが、転じて二人で一つのことをするときなど、相互の微妙な調子や気持ちがぴったり一致することをいいます。
この「阿吽の呼吸」ができるほど相手を思い計っていた私たち日本人は、これまで特別の説明もなく、もちろん時間もかからず納得し合うということができました。しかし、グローバルの社会生活が求められ、諸外国の異なった価値観も受けいれざる得なくなった現今では、もはやそれが通用しなくなってしまったのです。

二一世紀医療の特徴は、「インフォームドコンセント」と「QOL(生活の質)」と言われています。
インフォームドコンセントとは、医療側の「十分な説明」と患者さん側の「納得したうえでの同意」と言われています。でも、前者は十分な説明のための時間が取れておらず、後者は、医学・医療の知識不足から来る理解困難、「こんなことを質問しては医師に嫌われるのでないか」「何を問えばよいのか」などといった危惧から、納得できないことをそのままにすることによるコミュニケーション不足によって、まだまだ満足のいく状況になっていません。ともすれば、それが原因で患者さんの予後までさえを左右することになっているのが現状です。もう一方のQOLは、医療側のものでなく、あくまで患者さん自身のQOLである認識に大きく変わってきました。

さて、医学・医療とは科学であり、普遍性が求められます。しかし、患者さんは百人百様で、世界中に一人として同じ人は存在しません。「テーラーメイド医療」、「全人的医療」が叫ばれる由縁ですが、逆に言えば以前に通用した事例が必ずしも今回通用するとは限らないのです。
ですから、「医療ほど不確実性でリスクを伴うものはない」と医師である私は考えていますし、患者となりうる読者の皆さんにもぜひ理解していただきたいところです。

私は、長年大学病院で外科医を務め、数多くの患者さんに接してきました。その数多くの患者さんのうち、誰一人として同じ患者さんはありませんでした。ですから、似たような症例でも快癒された患者さんもいれば、残念ながら亡くなってしまった患者さんもいます。
昨今「医療崩壊」が社会問題として大きく叫ばれています。それは“医療側、患者側双方の意識の問題”も大きな要因の一つと私は思っています。そして、それが本書を世に出すきっかけでもあるのです。
意識を変えること――具体的には「“病院・医師頼みの医療”からの脱却」です。
そして、“医師主導の医療”から、あなたたち“患者さん主導の医療”になることが、現状を打破する方策の一つだと私は考えています。
それが、結果的に読者の皆さんの健康につながれば、私にとって望外の幸せです。


平成二一年五月吉日  今 充

 

目 次

    はじめに


■  1章 ロートル医の提言――ココがおかしい!今の医療


      流行りすぎている医師は問題? 
      医師のホンネ 
      薬が捨てられている 
      薬がダブっている 
      たかがガーゼ一枚、されどガーゼ一枚 
      人工透析は要注意 
      無意味な胃瘻造設 
      つくられた寝たきり高齢者 
      自分の平熱を知っておこう 
      基準値から外れても…… 
      コレステロール値が高いほうが長生きできる? 
      基準値は変化するものである
      リビング・ウイルと命の質 
      認知症と向き合う 
      緩和医療の現状 
      後期高齢者医療制度に思う 
      「全人的医療」への願い 


■  2章 ロートル医の考え――“こころ”と“からだ”


      “がん”だって生きたがっている 
      病気だと決めるのは誰? 
      薬=毒 
      慣れること 
      情熱を注げば何事も成し遂げられる 
      生活の質 
      余計な治療をするくらいなら、治療しないほうがマシ 
      「医療ほど不確実性でリスクの高いものはない」 
      ストレスが病気に与える影響とは 
      「治る」という言葉を用いないようにする 
      予測水準 
      医療の世界に完璧はあり得ない
      東照公御遺訓 


■  3章 ロートル医の経験――病気について考えましょう


      がんはどうして大きくなるのか 
      がんは遺伝病 
      がん治療の問題児たち 
      必要以上に恐れない――大腸ポリープ 
      甲状腺腫瘍 
      乳がんを見分ける 
      ストーマと大腸がん 
      ボディ・イメージチェンジ 
      便秘を考える 
      膝痛を考える 
      腰痛を考える 
      睡眠障害を考える 


■  4章 ロートル医の試み――患者自身の意識を変えるために


      セカンドオピニオン――主治医以外の第二の意見 
      セカンドオピニオンルームの成果 
      賢い病院、医師の利用法の一例 
      無料健康相談――「心の医療」の隙間を埋める 
      「いっつ癒しの旅」――がん卒業旅行 
      「元気の丘」――菊地眞悟さんの取り組み 
      「元気塾」――なにがあっても大丈夫 
      「reらいふサポート」――がんヴィレッジの取り組み 


■  5章 ロートル医からの提案――
      “賢い患者”になろう!患者の正しい聴き方


      患者の正しい聴き方 
      がんと言われたら 
      前向きの精神 
      がんにかからない生活を送りましょう 
      薬を上手に飲むために知っておくべきこと 
      上手な薬の辞め方 
      肥満は万病の元 
      好きなものほど控えめに、嫌いなものほど多めに 
      生活習慣病とは何でしょう? 
      メタボリックシンドロームを克服しよう 
      高血圧のガイドライン 
      頼れるかかりつけ医一〇ヶ条 



    おわりに


 

読者の声

 

著者紹介

 今 充(こん みつる) 

 

医学博士
弘前大学名誉教授

1932年弘前市生まれ
1962年弘前大学大学院医学研究科修了
同年医学博士弘前大学助手(第二外科)
1966〜68年米国ロズウェルパーク記念研究所へ出張
1992年弘前大学教授(外科学第二講座)
1995年弘前大学医学部付属病院院長
1997年弘前大学名誉教授
同年財団法人重症疾患研究所厚生病院院長
1998年平賀町国民健康保険葛川診療所所長
2002年同所退職

1997年よりつがる温泉にて「無料健康相談室」開設、2004 年より国立病院機構「弘前病院」セカンドオピニオン担当医師として、その温和な人柄と親しみやすい津軽弁、そして長年の経験に基づく卓越した医療知識により、現役を退いた後も多くの患者さんからの信頼を集めている。

名誉会員 日本大腸肛門学会、日本性機能学会、日本平滑筋学会、
日本ストーマリハビリテーション学会、
日本マイクロウエーブサージアリー研究会、骨盤外科機能温存研究会
特別会員 日本外科学会、日本消化器外科学会、日本臨床外科学会、
日本胆道学会、大腸癌研究会、日本肝移植研究会
代表世話人青森骨盤外科研究会

今充のセカンド・オピニオン クリニック

 

 

読者の声

 

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