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■　ハート出版の健康書　■

なぜ笑うと便秘が治るの？

食物繊維よりも効く!?　笑いの｢腹｣作用

くにもとクリニック院長　国本正雄　著　　1998..08.15　発行　　

ISBN 4-89295-121-8 C2077　四六並製・168頁・定価 1320円（本体 1200円）

　最近、若い女性の間で便秘傾向の人が増えています。

　もともと女性は、女性ホルモンの影響や腹筋が男性に比べて弱いなど、男性よりも便秘になりやすい要素が多いのですが、私の医院でＯＬ五〇九人を対象に実施したアンケート調査で、二〇代の約六〇％が便秘傾向であることがわかりました。

　実際、雑誌や新聞などでは便秘薬の広告が「これでもか」とばかりに載っています。確かに「夜寝る前に飲めば、朝スッキリお通じ」の便秘薬は、朝、化粧や朝シャンなどで忙しい女性にはうってつけかもしれません。

　しかし、便秘薬といっても所詮は下剤です。下剤を飲めばその場は排便できますが、今度は下剤なしでは排便できなくなる危険性があります。つまり、便秘を根本的に解消するためには、自然排便を促すように、体質や生活習慣を改善しなければいけないのです。

　とはいうものの、一口に体質や生活習慣を変えるといっても、一朝一夕に変えられるわけがありませんよね。「規則正しい生活をする」「食物繊維の多い食べ物を摂る」など、頭でわかっていてもなかなか実行できないことも多いでしょう。でも……。

　実は、とても簡単に実行できる便秘解消法があるのです。おまけにこの方法は、体質や習慣も変えることができます。薬代もいりません。タダです。

　え？　そんなウソみたいなうまい話、あるわけないって？　ところがあるんです。それを、この本を買って読んでくださるあなたにだけ、お教えしましょう。それは――笑うだけで便秘を解消することができる――というものです。

「笑うだけで便秘が治れば、誰も苦労しないよ」

　そう思うのが当然でしょう。でも、これは決してでっちあげでも眉唾物でもありません。肛門の専門医として多くの患者さんに接してきた私が出した一つの結論です。

　便秘は不快なだけでなく、肌の大敵ですし、痔の一番の原因でもあります。さらに大腸ガンなど生命に関わる病気の原因になることもあるのです。ですから、「たかが便秘」と言ってられません。そんな恐ろしい便秘に��笑い�≠ｪ効くというのだから、これは見逃せません。

　もちろん、一度「アハハ」と笑っただけで便秘が解消するほど、世の中甘くはありません。しかし、この本を読んだあなたは、きっと��笑い�≠ﾌ持つ効果、そして奥深さを知ることになるでしょう。

　ですから「何だろう？」と思った方も、「面白そうだな」と思った方も、何はともあれ一度ページをめくってみてください。そして、この本を読み終えたあなたが、思わず笑ってみたくなるようなら、私もこの本を出した甲斐があるというものです。

　すべての人のトイレ生活が楽しく、そして気持ちのよいものであることを願って……。

■　１章　便秘を治す笑顔療法　■

　　　「笑う門には健康来たる」

　　　笑いを習慣づけることが大事

　　　広がる笑顔　

　　　「笑い療法」の効果はいかに？　

■　２章　笑って便秘を治す 排せつのしくみ　■

　　　便秘って何？　

　　　あなたの便秘はどの便秘？　

　　　便秘解消のために６つの原因をチェック　

　　　　１．便意を見逃していませんか？　

　　　　２．運動不足も便秘の原因　

　　　　３．精神と便秘のこんなに密接な関係　

　　　　４．食物繊維の不足　

　　　　５．水分の不足　

　　　　６．下剤も便秘の原因？　

　　　現代の環境が便秘の大きな原因　

　　　仕事も大事だけど……体のほうがもっと大事！　

　　　ストレスは健康の天敵　

　　　女性と便秘は切っても切れない縁？　

　　　便秘の悩みは子供も大人並　

　　　ダイエットと便秘の恐るべき関係　

　　　便秘を解消するための10箇条　

　　　　１．便意は我慢しない　

　　　　２．食物繊維の多い食物を　

　　　　３．朝食が便意を引きおこす　

　　　　４．睡眠を充分に！　

　　　　５．朝、起きがけに水を！　

　　　　６．一日三回規則正しい食生活を！　

　　　　７．下剤は正しく使いましょう！　

　　　　８．適度な運動を！　

　　　　９．ストレスをためない！　

　　　１０．腹式呼吸歩きをしよう　

　　　痔主は特に便秘に気をつけよう　

　　　便秘がもたらす怖い病気　

　　　「出る」人は呼吸がちがう　

■　３章　笑顔美人はこうしてつくられる　■

　　　顔がないと笑えない？　

　　　顔は形に関係なく、感情を表現する　

　　　進化する「顔」の機能　

　　　笑顔を使っていきいきコミュニケーション　

　　　目と口が表情をつくる　

　　　笑顔は幼少時代に習得される　

　　　笑いを忘れかけている現代人　

　　　「よく笑う人」が周りに与える影響　

　　　豊かな表情をつくるためには、豊かな感情が必要　

　　　文字や声はどこまで感情を伝えられる？　

　　　「会って話す」が大事な理由　

　　　人間らしさを赤ちゃんに学ぶ　

■　４章　笑いの腹作用 笑いは体の栄養素　■

　　　大切なのは呼吸の仕方　

　　　自律神経のバランスを保つ　

　　　「笑いの免疫力」はガンにも効果　

　　　自然治癒力を目覚めさせる　

　　　笑いのおきやすい環境づくり　

　　　笑うと食はすすむ？　

　　　笑うとお腹が減る？　

　　　アロマテラピーでリラックスできる環境を　

■　５章　笑いの「進化論」 　■

　　　人類の繁栄に大きく貢献　

　　　笑い療法の父、ノーマン・カズンズ　

　　　笑わなくなったＯＬたち　

　　　アメリカは「笑い国家」？　

　　　「以心伝心」から「笑顔のあいさつ」へ

■　著者　国本正雄（くにもと　まさお）　■

1954年室蘭市生まれ。札幌医科大学卒業後、同大第一外科学講座入局。市立室蘭総合病院外科医長、札幌いしやま病院副院長を経て、1991年旭川市に「くにもと肛門科」開業、2000年「くにもと病院」開設。現在、旭川医科大学臨床指導教授、日本大腸肛門病学会指導医・評議員、日本外科学会指導医等を務める。 著書に「なぜ笑うと便秘が治るの？」「人に聞けない痔の問題と解決」「いぼ痔注射療法」（ともにハート出版刊）「痔主にならない読本」「学校のウンチ君（共著）」（ともに北海道新聞社刊）「日本人の3人に1人は「ぢ」なんです」（ベネッセ）がある。 br>

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