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■ ハート出版の児童書 ■


おかあさんのパジャマ

さみしさも、よろこびも、家族だからこそ


秋田県よい本をすすめる会特選図書


第9回ほたる賞受賞作品

小学校低学年以上向き


渡辺博子 作・鈴木永子 画  2005.07.01 発行  

ISBN 4-89295-519-1 C8093 A5上製・64頁・定価 968円(本体 880円)

 

講評…豊かな才能で素材に直面し、文学の本道に迫った秀作

おかあさんのパジャマ

 渡辺さんの『おかあさんのパジャマ』一読、児童文学の新しい作家の登場を感じました。
 素材に向けられた視線の確かさ、文体のみずみずしさ、構成の緻密さなど、すべてこの作者の天性のものなのでしょう。ただただ畏敬の念を抱くだけです。
 素材は、母親の入院という緊急の事態。それに伴う家族の戸惑いや感情の行き違いなどが、実に細かく描き分けられています。そして、その中で主人公の少女の屈折した心理が緻密に辿られています。うまく対応できず、あちこちと衝突しながら、次第に自己を自覚し、「人生」に目覚めていくプロセスが、なんとも見事に描き出されています。そして、この少女に注がれる作者の眼差しが、なんと温かく、厳しいことでしょう。
 豊かな才能で素材に直面し、文学の本道に迫った秀作です。

「とべないホタル」著者 小沢昭巳

 

 

あとがき

『「いのち」の輝き、優しさを描いた童話作品を募集』ほたる賞の公募を見たとき、わたしの頭の中に、病気の母親を見舞った日のことが鮮明によみがえっていました。二十年経った今でも、あの日の風のにおい、空の色、その一つでさえ忘れることはありません。
 わたしはその思い出を、さつきにたくしました。お母さんのパジャマをだいて、丸まって眠るさつき。わがままから、大きな間違いをしてしまうさつき。そのどれもが、わたし自身の姿でもあります。
 この物語を書き終えて、わたしは、良いことであれ、悪いことであれ、同じ日々が永遠に続くことはないのだと改めて気づきました。だからこそ、「いのち」は輝き、優しさを持つのかもしれません。
 この物語を読んでくださった皆さんにも、忘れられない思い出がきっとあるはずです。その思い出を、どうか大切にしてください。それが、昨日のあなたとこれからのあなたをつなぐ、大切なものになるはずです。
 最後に、今まで励ましてくれた仲間と、そして、なにより、元気になった母、優しい父と姉、新しく家族となった甥と主人に感謝したいと思います。

渡辺博子

 

ほたる賞受賞作品

第1回ほたる賞受賞作 翔べ!心のホタル

第2回ほたる賞受賞作 あの人に伝えたいこと

第3回ほたる賞受賞作 私のいじめが消えた日

第4回ほたる賞受賞作 こうぼ とべないホタル

第5回ほたる賞受賞作 ゴムの手の転校生

第6回ほたる賞受賞作 ぼくはゆうれい

第7回ほたる賞受賞作 星をまく人

第8回ほたる賞受賞作 チビちゃんの桜

第9回ほたる賞受賞作 おかあさんのパジャマ

第10回ほたる賞受賞作 いのちはどこに入ってるの?

第11回ほたる賞受賞作 メル友からのメッセージ

第12回ほたる賞受賞作 りそうのくに

第13回ほたる賞受賞作 となりのトンコやん

 

第1回ほたる賞応募作 いじめを考える作文集

 

著者紹介

■ 渡辺博子(わたなべ ひろこ) ■

 

1977年、静岡県生まれ。共立女子大学文芸学部卒業。大学時代、童話や物語を書き始める。2004年「コンコンぎつねの絵本を作ろうキャンペーン」最優秀賞受賞。 図書館勤務を経て、現在、書店員。趣味は色々なことに挑戦すること。

 

■ 画家紹介・鈴木永子(すずき ながこ) ■

 

1953年、秋田県生まれ。広告デザインの仕事の後、フリーのイラストレーター。 主な作品(さし絵)に「ひみつの小屋のマデリーフ」(国土社)、「ちょっとだけ」(福音館書店)などがある。

 

 

読者の声

 

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