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■ 田舎暮らしの本 ■


田舎で仕事


失敗しない選び方


吉津耕一 著 1996.07.31 発行  

ISBN 4-89295-099-8 C0095 A5並製・192頁・定価 1760円(本体 1600円)

 

内容紹介

田舎で仕事――都会にはない田舎で働くメリットを、田舎暮らしの仕掛け人が説く

 

「田舎で働いてみたい」と望む人が増えている
 今までの常識にとらわれている人達には理解できないような現象が起こっている。
「田舎で働いてみたい」という若者が急増しているのだ。農学部の人気も高くなっている。定年が近くなり第二の人生を意識するようになった年代ならともかく、前途洋々で都会生活が一番楽しい時期だろう若い世代がなぜ田舎で働いてみたいのだろう。収入だって都会よりも少ない場合が多いし、仕事のやりがいだって田舎の仕事のほうが都会よりあるようには見えない。にもかかわらず、小さな山村の森林組合の作業員を希望する若者、農業をやりたがる若者、地方の中小企業に就職したがる若者が増え続けている。
 大手の就職情報会社リクルートが主催する「UターンIターンフェア」には毎回六千人以上もの若者がつめかけている。どこの市町村でも、 「田舎で暮らしたい、働きたい」とやって来た都会人の姿が見られるようになってきた。わたしはもう十二年ほど、都会の人達に田舎暮らしの手伝いをする仕事をしているが、最初の数年間は、「田舎で働いてみたい」 と言って来る人達の大部分は四十〜五十代で、自然の中で遊ぶ≠フが好きな人達だった。都会での仕事があまりにもあくせくしているので、「田舎でのんびりと土いじりや野菜作りをしてみたい」 「子供達を自然の中で遊ばせてやりたい」というような人達が大半だったのだ。今でもそういう自然志向、人間性快復派の人達も増え続けている。
 その一方で四、五年前から、「都会での仕事にはやりがいが感じられないから、田舎で自分の考えに合うような仕事をさがしたい」と言って来る若い人達が目に見えて増え出した。
 今はまだ収入面で格差が大きく、田舎の側の受け入れ体制が充分でなかったり、田舎の求人情報・地域の実状の情報が充分でないために、それほど大きな社会現象にはなっていないけれども、若い世代の都会人のなかで大きな価値観の変化≠ェ起こっているように感じられる。
 じつはわたし自身も田舎から都会へ出て行ってみて、「むしろ田舎のほうが都会よりも自分のやりたいことが出来るかもしれない」と思って田舎へ帰って来た。二十年たってみて、都会にいたらできなかったと思えるようなことが実現できた面もあるし、逆に都会でなら簡単にできることが田舎では果てしなく困難だと感じることもある。それはたぶん、都会から田舎に移り住んで仕事をしてみた人みんなが感じていることでもあるだろう。
 この本では、都会から田舎へ移り住んだ人達が移り住む前はどんな期待や見通しを持って田舎で仕事をしようと思ったのか、実際はどうなのかということを、また田舎で生まれ育った人達はどんなふうにどんな気持ちで同じ仕事をしているのか比較してみたい。
 かって、田舎から都会へとたくさんの若者が夢や期待や不安を持って移り住んだように、今は都会から田舎へと様々な夢や期待を持って移り住もうという時代なのかもしれない。「田舎で働いてみたい」と思っている人、田舎に興味がある人に、田舎で働くことの現実を知って欲しい。田舎で仕事を見つける手助けになればと思う。

 

目 次

 

第一章 これが田舎で働くメリット

  自然がいっぱいの環境で働ける

  庭付きの一軒家が借りられる

  三十代でも自分の家が建つ

  三文の得どろではない通勤天国

  仕事のやりがいが実感できる

  自由に使えるお金は変わらない

  ニーズにはまればより力が発揮できる

  定年後も楽しみがいっぱい

  子供もペットものびのび育つ

  田舎ならではのデメリット  

 

第二章 田舎へ行く前にすべきこと

  情報誌を読み公的機関を訪ねる

  問い合わせは気軽に応募は焦らず

  見栄やお世辞よりホンネと熱意で

  Uターンフェアに参加し生の情報にふれる

  自分の希望は安易に変えない

  百の言葉よりも一緒に現地訪問

  都会の人脈は維持し続ける  

 

第三章 自分で仕事をはじめるには

  仕事も商品も一定の質を保つ

  人の流れを読み駐車場を確保する

  自己資本を基本に出資募る方法も

  仲間とはじめる時も組織・契約はしっかり

  細かな手続きなど地元の商工会に相談

  反発を気にするより活気さ心がけ

  スタッフは紹介か求人チラシで

  引っ越の出費抑え中古で間に合わせる

 

第四章 農業をやりたいから田舎へ

  増える都会育ちの新規就農希望者

  森林組合か林業会社ではたらく

  農業は買うだけでなく借りる方法もある

  コメ作りはこれからがおもしろい

   Iターン者に向く野菜作り

  都会人の需要が大きい花作り

  観光農園でふれあう果樹園は楽しい

  フロンティア精神で畜産を楽しむ

  小規模兼業自給農業が楽しい

  山菜とりキノコ狩りは季節の楽しみに

 

第五章 就職するなら田舎のここも

  町村役場の職員になる

  田舎でサラリーマン

  融通がきく土木作業員・技術者

  誘致企業の工場ではたらく

  品揃え豊富に商店で店の顔に

  地元の足になる運転手さん

  地元の雄JA職員になる

  子供の成長見守る学校や塾の先生に

  山菜の加工工場ではたらく

  地ビールもある造り酒屋ではたらく  

 

第六章 技術を活かした仕事をする

  床屋さん、美容室で腕をふるう

  和室備えた食堂・レストランを開く

  喫茶店・スナックをはじめる

  居酒屋・小料理屋・寿司屋をやる

  年は老いても自分の仕事で汗を流す

  麹屋で自前の味を提供

  伝統工芸の職人になる

  一人一人と向き合う医者・看護婦さん

  どうしても政治家になる

  設計事務所でIターン建築士

  こだわりのとうふ屋さん

  繊細な手触りの和紙づくり

  釣り堀も兼ねて淡水魚の養殖

  焼き物をつくって陶芸家になる

 

第七章 田舎でこそニュービジネス

  場所を選ばないニュービジネス

  U・Iターン組が支えるログハウスメーカー

  アトリエで手づくり製品

  和風を活かした民芸ペンション

  山の中でも盛況カラオケボックス

  異国の情緒も溶け込むゲストハウス

  宿泊もできる会員セミナーハウス

  世界一の古書店を田舎につくる

  パソコン活用ホームページ作成会社

  グリーン・ツーリズムのインストラクター

  CD、レンタルビデオショップ  

 

第八章 田舎に住み都会へ遊ぶ時代

  都会に追いつくことが役割ではない

  田舎にいても都会に遊びに行きたい

  やすらげる隠れ家のある生活

  都会にも田舎のゆとりが必要

  自分の住む街を好きになろう

 

 

 

著者紹介

 吉津耕一(きつ こういち) ■

 

昭和28年、福島県生まれ。同47年、法政大学夜間部入学。学業の傍ら多数のアルバイトを経験しつつミニコミ誌発行。 昭和50年、地元にリターン、民宿を経営。昭和56年「只見木材加工協同組合」に就職。 株式会社「たもかく」を設立し《民家再生》《森林株主運動》《一坪プレゼント》キャンペーンを展開。その後も《グリーンパスポート》《ナチュラルトラスト》《本と森の交換》など、数々のユニークな企画を実現させ、都会と田舎の相互乗り入れ活動に日々奔走。“はじめてなのになつかしい街”づくりを目指している。
 著書に「これからは田舎暮らしがおもしろい」「これからは田舎暮らしがおもしろい2」「田舎の買い方暮らし方」「謎の田舎政治」「田舎で仕事」「田舎暮らし夢の家」(ハート出版)、「田舎売ります」(ダイヤモンド社)「本、森に帰る」「草の根資本主義って何?」(農文協)「ポンプ小屋の月光仮面」(長崎出版)などがある。

 

ニュース

2002.09.16

福島・只見で「森の里親」制度 …原野を開墾 収穫の喜び味わって(産経新聞2002.09.16)

 

読者の声

 

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