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■ ドキュメンタル童話シリーズ犬編 


盲導犬チャンピィ


日本初の盲導犬を育てた塩屋賢一ものがたり

小学校中学年以上向き


桑原 崇寿 作・日高康志 画  1999.10.01 発行  

ISBN 4-89295-223-0 C8093 A5上製・152頁・定価 1320円(本体 1200円)

 

はじめに

ハート出版【盲導犬チャンピィ】日本最初の盲導犬チャンピィを誕生させ800頭近い盲導犬を育ててきた「盲導犬の父」の半世紀に渡る壮大な物語

 

 みなさん、この本を読んでいただく前に、目をとじてみてください。
 目をとじると……字は読めません。テーブルに置いたコップの位置がわかりませんし、部屋の中のようすも、ドアの位置もわからなくなります。
 目をとじたまま立ってドアに向かって歩くことができますか?
 とてもこわくて足が前に進まないでしょう。
 あなたの目が、もし不自由だったら、こうした一日が朝起きてから夜眠りにつくまでつづくのです。
 今、日本には目の不自由な人が三十五万人ほどいます。
 生まれたときから目の見えない人もいますし、病気や交通事故で、きのうまで見えていた目がとつぜん見えなくなった人もいます。
 ふだん目の不自由な人たちは、家族やボランティアの人に助けてもらいながら暮らしています。けれども、助けてほしいと思ったとき、いつも家族やボランティアの人 たちが、そばにいるとは限りません。
 目の不自由な人の中には、白杖という白い杖をじょうずに使って、ひとりで外出できる人もいます。けれども、目の見えない人がひとりで外出することは、危険が多く、時間もかかります。
 ですから、目の不自由な人たちの多くは、「自分の力で生きてみたい」「好きなと きに、ひとりで、いろいろなところへ出かけてみたい」と思っても、なかなかできないでいるのです。
 この本は、そんな目の見えない人たちの夢をかなえようと、日本で初めて盲導犬を育てた人の物語です。
 塩屋賢一さんは、「目の見えない人たちの目となって安全に目的地へ誘導してくれる犬がいたら、どんなにすばらしいだろう」と、四十二年前、チャンピィという盲導犬を育てました。
 それから、今(一九九九年八月六日)までに、七六四頭という日本一多くの盲導犬を育てあげ、目の不自由な人たちに喜ばれてきました。
 これらのことから、塩屋さんを「日本の盲導犬の父」と呼んでいます。
 今、日本のあちこちに盲導犬の訓練所がありますが、塩屋さんが盲導犬の訓練をはじめたころは、教えてくれる人もいなければ、育てるための本もありませんでした。
 ですから、はじめての盲導犬を育てるまでには、たいへんな苦労をしたのです。
 塩屋さんは、盲導犬を育てるために、自分の目を手ぬぐいでかくし、目の見えない人とおなじ立場になって、何度も実験をくり返してきたのです。
「目かくしをしてみて、はじめて目の不自由な人の気持ちがわかりました。目かくしをすると、歩くことがとても恐ろしくなります」
 この塩屋さんの目の不自由な人たちへの温かい思いやりの気持ちが(たいへんでも、がんばって盲導犬を育てよう)という、塩屋さんの意気込みにつながったのです。
「私たちのように目が見えなくても、自分の目になって働いてくれる盲導犬がいてくれれば、ふつうに歩けるし、安全だし、どこへでも行ける。毎日がとても楽しい。盲導犬には心から感謝しています」
 こうして塩屋さんが育てた盲導犬は、目の見えない人たちに喜ばれ、全国へ広がっていったのです。
 

 

 

目 次

 

 

    愛犬アスター

 

    白い杖の少年

 

    一枚のハガキ

 

    新しいボス

 

    あぶない街角

 

    ワンとツー

 

    チャンピィを信じて

 

    盲導犬あらわる

 

    最後のテスト

 

    もう、やめよう

 

    きせきの再出発

 

    アイメイトと歩む

 

 

 

 「いつも心に思いやりを」  アイメイト協会理事長 塩屋賢一  

 

 「『菜の花募金』にみなさまの愛の手を、さしのべていただけませんか」  

                  アイメイト協会後援会会長 鈴木薫

 

 

 

著者紹介

 桑原崇寿(くわばら たかし) 

 

1941年、東京生まれ。愛犬歴58年のドッグライター。現在ラブラドール犬1頭と柴犬1頭、ミックス犬1頭と暮らしている。イラスト・出版業(有)タックイメージング経営。主な作品に 「捨て犬ポンタの遠い道」 「3本足のタロー」 「実験犬ラッキー」 「聴導犬コータ」 「盲導犬チャンピィ」 「身障犬ギブのおくりもの」 「捨て犬ユウヒの恩返し」 「2本足の犬 次朗」 「麻薬探知犬アーク」 「聴導犬ロッキー」 (ハート出版)「走れ! 哀犬ナナ」(新日本教育図書)、「がんばれブライアン」(小学館)、「壮絶捨て犬の母奮闘記」(誠文堂新光社)、「大きな犬を楽しくしつける」(草思社)など多数。

 

 

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