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■ ハート出版 精神世界の本 ■


ジャンヌ・ダルク
失われた真実

天使の“声”に導かれた少女


“シャーロック・ホームズ”のコナン・ドイル絶賛

この本で述べられていることは完全であり、私が付け加えるべきことは何もない。 ジャンヌ・ダルクは、キリスト以来、地上に現れた人間のうちで最も高い資質を備えた人間である。アナトール・フランスやバーナード・ショーといえども、この素晴らしい英雄の真実の姿をこれほど的確に、説得力をもって描くことはできなかった。本書のレオン・ドゥニのみが、歴史上の最も驚くべき事実に真正の説明を加え得たのである。


レオン・ドゥニ著 浅岡夢二訳 2003.12.25 発行  

ISBN 4-89295-468-3 C0098 四六上製・288頁・定価 1650円(本体 1500円)

Jeanne d'Arc Medium, Leon Denis

 

まえがき

イエス・キリスト 失われた物語─聖書が書かなかった生と死の真実
 いったい、フランスの歴史におけるジャンヌの真実の役割は何だったのだろうか? 我々の見解によれば、それは信心深い男たちの盲目的な夢想の中にも、実証主義的な批評家たちの卑俗な議論の中にも見つけることができない。そのいずれの人間たちも、この比類を絶する人物の一生を貫く、目に見えない導きの糸を見逃しているからである。ジャンヌの神秘に満ちた人生を明らかにするためには、スピリチュアリズムをしっかりと学び、実践する必要があるだろう。我々がそこからやってきて、そして帰っていく目に見えない世界、我々を取り囲んでいる生命の海、すなわち〈霊界〉を解明せずしては、ジャンヌ・ダルクの真なる姿はとらえることができないのである。
 地上の世俗の中に閉じ込められて、粗雑な物質界の狭い地平を越えたことがなく、はるか彼方にある高貴な世界に参入したことのない人間たちに、どうしてジャンヌを理解することができるだろうか?

 信仰の名のもとに肯定され、理性の名のもとに否定されてきた数多くの現象が、今後は論理的、科学的に解明されるようになるだろう。オルレアンの少女の人生にちりばめられた数多くの驚異的な現象も、実はそうした高い次元に属するものだったのである。我々が観察し、整理し、記録した同じような種々の現象に基づいてジャンヌ・ダルクの人生を研究することにより、初めて、彼女のまわりに働きかけ、彼女の内に働きかけ、彼女を高貴な目標に導いていった力がいったい何であったのか、ということが解明できるのである。
 公平に見た場合、カトリックによって高く持ち上げられ過ぎたジャンヌは、今度は自由思想家たちの、憎しみというよりはむしろカトリックへの反発によって矮小化されている、ということが言えよう。二つの党派の手によってあっちへこっちへ引きずり回されて、ジャンヌは単なる玩具となりはてているのである。どちらの評価にも行き過ぎが見られる。だが、真理は常に中庸の中にあるはずなのである。
 問題を解く鍵は、唯物論者には理解できない秘められた力の存在にある。カトリックが主張するような超自然的、奇跡的な力ではなく、今まで知られていない〈自然〉の領域に属する、目に見えない力が実は存在している、ということなのである。その力を認めない限り、ジャンヌのやりとげた仕事、そしてその仕事を彼女に可能ならしめた方法について正確に理解することはできない。
 唯物論者たちには、ジャンヌの前に立ちはだかった壁が、どれほど厚く、どれほど高いものであったのか、とうてい想像することはできないだろう。ジャンヌは、一八歳になるかならないかの、つつましい田舎の娘にすぎない。教育を受けておらず、まったくの文盲である。そして、家族の反対にあい、世論の反対にあった。つまり、全員が彼女に反対したのである。
 もし、天からの啓示やヴィジョンがなかったとしたら、彼女にいったい何ができたであろうか?
 目に一丁字すらない田舎娘が突然、大公、貴族、貴婦人、高位聖職者たちが居並ぶ前に放り出されたのである。
 山出しの平民、戦争のことなどまったく知らない小娘、おかしなアクセントのフランス語を話す田舎者が、宮廷で、戦場で、貴族の偏見に直面し、乱暴な軍人たち──彼らは、女を軽蔑しきっており、女の命令に従う気などさらさらなかった──の嘲笑にさらされたのである。しかも、それに加えて、聖職者たちの警戒心があった。当時、尋常ではない出来事は、すべて悪魔の仕業と見なされていたからである。彼らは、ジャンヌが彼らの埒外で動くことを禁じ、彼らの権威に徹底的に従うことを求めた。そして、それが後々ジャンヌの最期につながっていく。
 まわりにいた男たち、特に荒くれた兵士たちが、この純粋無垢な少女を見て、いったい何を考えたかは簡単に想像がつくだろう。そんな男たちに囲まれて、馬に乗って長旅をし、疲労を耐え忍び、さらには鉄の鎧を身につけ、戦場のテントで固い地面の上に寝て長い夜を幾晩も過ごしたのである。しかもそのあいだ、自分に与えられた、きわめて重大な、圧倒的な使命を、一日たりとも忘れるわけにはいかなかった。  こうした障害をすべて克服しなければならなかったのである。そして、百年近くも続いた戦争による貧困、ペスト、飢饉によって疲弊し、気力を失い、無数の分派によって引き裂かれた国民を、力強く鼓舞して、輝かしい勝利へと導いたのである。
 以上の功績を、霊的、精神的に盲目状態の──これは知的に見て、最悪の病である──しかし才能には恵まれた作家たちが、完全に物質的、地上的な手段だけを用いて、なんとか説明しようと試みたわけである。その結果出てきたものは、まことに哀れな議論、見るも無残な屁理屈であって、まったく事実に反するものであった。なんという哀れな魂たちであろう。この、近視眼の、暗い魂たちは、天上界の強い光にはとうてい耐えられず、目が眩んでしまったのだ。この魂たちには、ある思想家の次の言葉がまさしく当てはまるだろう。「彼らが知っているのは虚無のみであり、宇宙は本当は彼らが知らないものからできているのである」
 もし、そうした魂たちを愛するすべを学んだとすれば、彼らはあなたのもとに来てインスピレーションを与えてくれるだろう。これが実は歴史上の天才たちの秘密なのである。ミシュレ、アンリ・マルタン、そして何人かの作家たちにはそれが可能だった。彼らは、時代の天才たち、国民の英雄たちを理解した。だからこそ、彼らの本には天上界の息吹が通っているのである。それに対して、アナトール・フランスやラヴィスなどの書いたものは、その才能にもかかわらず、無味乾燥でまことに寒々としている。というのも、彼らには、魂と魂をつなぐあの永遠の交流が理解できないからなのだ。そして、この天上界との交流が、実は、偉大な芸術家、思想家、詩人たちの秘密なのである。この交流なしに、不滅の作品を作ることなど決してできない。
 目に見えない世界から、インスピレーションが滔々と人類の上に流れてきている事実を知る必要がある。人間たちと、地上から去った者たちのあいだに緊密な結びつきが存在しているのである。すべての魂は神秘的な絆によって結びついている。そして、地上にあって肉体に宿っていたとしても、感じやすい魂は普遍的な生命のリズムと同調することができる。ジャンヌの場合がまさしくそうだった。

 歴史をひもときさえすれば、様々な声が立ち上がってきて我々に偉大な思い出を語ってくれる。そして、そうした思い出は、我々の人生を照らし出し、我々に霊感を与えてくれる。しかし、一方で懐疑の風が吹き荒れ、忘却、無関心が形成される。そして、我々は物質的生活に飲み込まれ、歴史に見出される偉大な行為、高潔な行為に関心を失っていくのである。
 こうした思い出のうちで、ジャンヌの思い出以上に感動的で、栄光に満ちたものはない。その輝かしい出現によって中世の闇を照らし出したこの驚異の少女について、アンリ・マルタンは次のように言っている。「世界の歴史の中でも、これほど卓越した人物はいなかった」
 私は本書においてジャンヌの全体像を示し、そこから精神的な教訓を汲み取ろうと思う。ジャンヌに関するまちがった判断を、勇気をもって正していくつもりである。一国民の魂を害するような知的毒物は、断固として排除する必要があるのだ。
 ジャンヌ・ダルクの歴史は尽きない鉱脈のようであり、その深さと広がりはとうてい予測することができない。我々はそこから、いまだに魂と宇宙に関する至高の法則を汲み尽くしたとは言いがたい。
 ジャンヌの人生は、心の準備ができていない者には、めまいを感じさせるほどに奥深いものである。ジャンヌというこの大問題を解くにあたって、必要な情報をまだ得ていない人間は、そこに混乱や分かりにくさだけを見るかもしれない。だからこそ、数多くの不毛な議論、実りを生まぬ論争が生まれてきたのである。しかし、目に見えない世界にかかるヴェールを取り除くすべを知った者にとって、ジャンヌの生涯は、きわめて単純で分かりやすいものと映る。すべてを説明し、理解することが可能だからである。



 

目 次
     はじめに

 第一部

第一章  ドンレミの聖なる丘 天使の〈声〉が聞こえる場所
第二章  限りなき戦い 絶望と悲しみのフランス王国
第三章  運命の啓示 聖ミカエル、聖カトリーヌ、聖マルグリット
第四章  神の教科書 完全なる秩序と調和の法則
第五章  ヴォークルール 受難と試練の地上世界
第六章  シノン、ポワチエ、ツール 予言が告げる奇跡の使者
第七章  オルレアン解放 信念と勇気が勝利する瞬間
第八章  ランス大聖堂 偉大なる意志が成就する聖別の地
第九章  パリ、コンピエーニュ 裏切りによって閉ざされた真理の門
第一〇章 ルーアンの牢獄 あらゆる恐怖が支配する闇
第一一章 異端裁判 主イエスから最も遠き者たち
第一二章 火刑台の殉教者 死を超えて輝ける光の領域へ
 第二部

第一三章 祖国と平和 至純の心が願い続けたもの
第一四章 素顔のジャンヌ・ダルク 少女が戦場で流した涙
第一五章 祈りと信仰 大いなる存在との対話
第一六章 終わりなき進化の旅 ジャンヌ・ダルクとケルトの魂

     おわりに
     訳者解説

 

著者紹介

■ レオン・ドゥニ(Lon DENIS :1846-1926)  ■

 

フランス、トゥール生まれ。師アラン・カルデックとともに草創期のフランス・スピリチュアリズム界を牽引し、現在に至る世界的潮流の基礎を作り上げた。確かな理論と実践に基づいた著書が国内外で大きな反響を呼ぶ一方で、精力的に講演活動をこなし、欧州におけるスピリチュアルな知識の普及に多大なる貢献をした。「シャーロック・ホームズ」シリーズの作家コナン・ドイルとも親交があり、本書に深く感動したドイル卿は、みずから本書を英語に翻訳し、“The Mystery of Joan of Arc”として刊行している。

 

■ 翻訳者・浅岡夢二(あさおか・ゆめじ) ■

 

1952年生まれ。慶應義塾大学文学部仏文学科卒業。明治大学大学院博士課程を経て中央大学法学部准教授。専門はアラン・カルデック、マリ・ボレル、リズ・ブルボーを始めとする、フランスおよびカナダ(ケベック州)の文学と思想。現在、人間の本質(=エネルギー)を基礎に据えた「総合人間学(=汎エネルギー論)」を構築中。フランス語圏におけるスピリチュアリズム関係の文献や各種セラピー・自己啓発・精神世界関連の文献を精力的に翻訳・紹介している。訳書に 「ジャンヌ・ダルク 失われた真実」「〈からだ〉の声を聞きなさい」「〈からだ〉の声を聞きなさい2」「私は神!」「五つの傷」「〈からだ〉の声を聞きなさいQ&A」「自分を愛して」「あなたは誰? 」「LOVE LOVE LOVE〈受け入れる〉ことですべてが変わる 」「光の剣」 (ハート出版)、「幸せの扉を開く許すための81のレッスン」(ゴマブックス)、「未来をひらく愛の子育て」(PHP研究所)などがある。

 

読者の声 ニュース

 

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