日本軍人が証言する戦場の花 朝鮮人慰安婦

細谷 清 企画・編集 目良 浩一 監修 小山 和伸 協力 2019.12.09 発行
ISBN 978-4-8024-0087-9 C0021 四六並製 209ページ 定価 1430 円(本体 1300円)

「発刊によせて」より抜粋

日本軍人が証言する戦場の花 朝鮮人慰安婦

我々、「歴史の真実を求める世界連合会」は、慰安婦についての真実について書かれた信頼できる資料を求めていた。韓国系の団体から発せられる資料は、元慰安婦と称する女性の口述を基にしているために、政治的な意図から歪曲されていると思われるケースが多く、信頼するには足りないものが多いからである。

そこで見つけたのが、中村粲氏が「昭和史研究所会報」に連載していた「慰安婦問題:証言と手記」である。中村氏は将来に起こるであろう国際問題を予見してこのシリーズをはじめられたのであろう。

慰安婦をユネスコの「世界の記憶遺産」に登録しようとする中国・韓国などの団体が慰安婦を「性奴隷」として登録しようとしていることを察して、我々はそれを阻止するために「慰安婦と日本軍の規律」というテーマのもとに全く異なった観点から記述されたこの書類を、アメリカの公文書館に収められているものなどともにユネスコに提出したのである。ユネスコは同じ慰安婦について全く異なった提案がなされたために、どちらの提案も採択せず、両者の登録を保留し、現時点では両者が協議を重ねることになっている。

ここに収められている日本軍兵士などの慰安婦に関する記述は、彼らの直接的な経験を記したものであるので、極めて貴重である。彼らがどのような態度で慰安婦に接していたかが、彼女らに対する愛着や差別意識なども含めて如実に記されている。この資料は慰安婦に関する主要な一次資料の一つとして、今後扱われるであろう。このような貴重な記録を蒐集して日本社会に残してくれた中村粲氏に深く感謝する次第である。

慰安婦問題の解決に取り組む者として、この図書が広く読まれ、正しい理解が広まることを祈っている。


目次


発刊によせて  目良浩一
はじめに  細谷 清
本書の読み方(地図および陸軍軍人給与表、当時の米価)

第一部 中国と朝鮮半島の話
第一話  「幸せ!」と語った朝鮮人慰安婦  広瀬利文
第二話  朝鮮の慰安所、軍の強制絶対になし  中島 實
第三話  担当警察官の証言  〈語り手〉鈴木武夫 〈聞き手〉中村粲
第四話  慰安所はこうして出来た  S・G(匿名希望)
第五話  金目当ての朝鮮女性たち  勝又正彦
第六話  元陸軍宣撫官が実態公表—強制連行なし—  蓮井敏雄
第七話  聖娼の住む街 山西省の朝鮮人慰安婦—戦場の花「慰安婦」に敬礼—  冨田茂男
第八話  強制連行したのは朝鮮・中国人業者—朝鮮人慰安婦が実態告白—  住田朝吉
第九話  慰安婦集めたのは朝鮮人  伊庭野政夫
第十話  私の戦争体験 慰安婦強制連行絶対に無し、略奪と強姦は厳禁  森島 隆
第十一話 突然、慰安婦に抱きつかれ  M・K(匿名希望)
第十二話 〈元徐州特務機関員の手記〉私は朝鮮人慰安婦を面接した  宇野竹一
第十三話 中国の鉄道で徐州市におりました  谷津文雄

第二部 東南アジアと南洋の島々
第十四話 南方慰安婦の実態  重村 實
第十五話 フィリピンの慰安婦 朝は教会礼拝、午後は慰安婦  星野正信
第十六話 朝鮮人慰安婦が料金争い「二発やったら二発分払え」  本名庄一
第十七話 強制連行は事実ではない  元松和夫
第十八話 「性奴隷」も事実ではない  楢木野判
第十九話 戦争中は周旋屋稼業  菊田宗廣
第二十話 歴戦の元将校 慰安婦問題を語る  井上 咸

第三部 参考:米国軍人が語った朝鮮人慰安婦
第二十一話 「慰安婦は娼婦であった」  米陸軍OWI心理戦チーム
第二十二話 日本人捕虜の証言「慰安婦は駐屯前よりそこにいた」  連合軍翻訳通訳部局

あとがき  小山和伸


 

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