元韓国陸軍大佐の反日への最後通告

池 萬元 著, 崔 鶴山・山田智子・B.J 訳 2020.04.13 発行
ISBN 978-4-8024-0092-3 C0021 四六並製 312ページ 定価 1980円(本体 1800円)


〈日韓のメディアがひた隠しにする朝鮮半島〉
●1割の両班が9割の同族を奴隷のように扱い搾取していた朝鮮
●1割の労働党員が9割の人民を奴隷として搾取する北朝鮮
●外国人の目に映った当時の朝鮮
●滅ばざるを得なかった朝鮮を救ったのは日本 だった
●慰安婦と徴用工を捏造する「挺対協」の正体
●数多の 帰属財産。日本が育てた山林…
● 韓国を牛耳る左翼勢力の専横的な歴史歪曲
付 録『朴正熙大統領の対日国交正常化会談結果に関する国民談話』他

本書について

元韓国陸軍大佐の反日への最後通告

朝鮮は花の国、日本は悪魔の国というのは共産主義者がつくり上げた虚像だった。一三九二年李氏朝鮮が誕生して李氏の姓を持つ二十七名の王が、一九一〇年まで五一八年間統治したが、外国人が描写した首都・漢陽は、不潔で伝染病が蔓延し、嘘と陰謀と収奪が横行する辺境の地だった。女性は、男性の奴隷であり、両班のために奴隷を産んでくれる生産道具であった。一割の両班が九割の同族を奴隷としてこき使い、その楽しみに耽っていたが、やがてやって来た弱肉強食の時代の趨勢から取り残されて滅亡した部族国家が即ち朝鮮だ。

こうした未開の状態の国を治めた日本は、わずか三十年で日本式の建物を建て、広い道路を整備し、鉄道を作って汽車を走らせ、ダムを建設して電気を供給するとともに、各地に学校を建てて近代的な教育を施した。一五〇四年に燕山君が葬ったハングルを科学的に開発して、朝鮮語試験を実施して合格した人々に朝鮮語手当てを支給し、一九二八年には十月九日をハングルの日と定め、重い鋳貨の代わりに紙幣の使用を導入した。日本の一万円札に印刷されている福沢諭吉がいなかったら韓国人が現在使用している単語もなかったし、世界と疎通できるパイプラインもなかった。日本が一番先に教えたことは嘘をつかずに両親に孝行しろという道徳教育だったが、その教育は金大中と李海が葬り去った。この時から子供たちは訓育されるのではなく、飼育されて来た。今日の若い世代を見ると、訓育なしに育った人間の人格が獣より危険なように感じられる。

日本が四十年間朝鮮で築いた財産は総額五十二億ドルであり、韓国に二十三億ドル、北朝鮮に二十九億ドルあった。アメリカは奪われた国を取り戻して、日本が南韓(韓国)に置き去りにした二十三億ドルもの財産を差し押さえて李承晩政権に与えた。一九六五年に受け取った請求権資金三億ドルの実に八倍に上る。これは建国したての大韓民国の総経済規模の八十パーセントを占めた。アメリカは、「敗戦に伴って引き揚げる日本人」のポケットや荷物をくまなく調べて着の身着のままの状態で帰国させた。これを足掛かりにして朴正熙が十八年間築き上げたのが韓国経済だ。日本の力を借りることができなかったならば、京釜高速道路も浦項製鉄所も重化学工業も昭陽江ダムもなかった。日本が素材、部品、技術、資本を供給しなければ、韓国を支えている組立産業は廃業せざるを得ない。

本書は、写真と事実資料を豊富に引用している。あくまで事実に基づいて書いた。写真と資料を見る限り、朝鮮半島の人々が知っている朝鮮と日本は、実際の朝鮮と日本とは異なる。朝鮮半島の人々の頭に刻印されている両国のイメージとは正反対だ。

朝鮮が美しい花の国というのも嘘、日本が悪魔の国だというのも嘘、日本がハングルを葬ったというのも嘘、慰安婦に関する話も嘘、強制徴用という話も嘘、すべて嘘づくめだ。今日の韓国の大企業はほぼ例外なく日本が残して行った企業を母体にして成長した企業である。日本は憎悪すべき国ではなく利を与えてくれた国であり、日米韓の三角経済構造を宿命として受け入れなければならない韓国経済にとって絶対的に必要な国だ。それでは、このような歪曲を、誰が、どのような目的でやったのか? 我が韓国民はぜひとも知るべきである。


※本書は韓国で出版された池萬元著『朝鮮と日本』(2019年、図書出版システム)を翻訳し、日本語版として刊行したものです。

目次


日本語版刊行に寄せて
本書について
プロローグ
第一章 世界の中の朝鮮
 人口の一割にすぎない両班が残りの九割の同族を奴隷のように扱い搾取していた朝鮮
 一割の労働党員が九割の人民を奴隷として搾取する北朝鮮
 世界と鎖国していた朝鮮
 朝鮮のプロフィール
 同時代の日本の偉人と朝鮮の「偉人」
 写真で見る朝鮮と日本

第二章 外国人と内国人が見た朝鮮
 現在の恥ずべき行動の数々

第三章 滅ばざるを得なかった朝鮮
 朝鮮のために戦った者はいなかった
 朝鮮が消滅する瞬間
 朝鮮語の単語を作ったのは誰か?
 国漢文混用体で書かれた最初の書物──兪吉濬の『西遊見聞』
 ハングルの分かち書きを主導したイギリス人牧師ジョン・ロス
 福沢諭吉の人物像
 「脱亜論」の筆者による大意要約
 日本はハングルを抹殺しようとしたか?
 朝鮮経済の基礎を築いた渋沢栄一
 過去から学ぶことのできない民族
 朝鮮時代の陰謀と謀略は共産主義者たちに受け継がれた

第四章 日本軍慰安婦と強制徴用
 韓国では慰安婦がナイチンゲールよりも気高いと言わなければ
 慰安婦という名称は反日・反国家活動の道具として利用された
 才気溢れる慰安婦・文玉珠
 朝鮮の父母が娘を慰安婦に追いやった代表的事例
 日帝下の女性の人生
 沈美子さんのケース
 日本軍慰安所の元祖・上海慰安所
 韓国系女医、オーストラリアのホテルで慰安婦扱いされて
 韓国人の女性が外国に行くと慰安婦として蔑視される世の中になった
 朝鮮時代の女性は両班の性奴隷的な存在
 中国の蛮行“還郷女”
 東豆川の慰安婦
 米韓同盟を売春同盟だと認定した判決
 韓国人は好色漢と見做される
 挺身隊についての基礎知識
 「強制徴用」の概念
 強制徴用問題を反日謀略の目玉商品にする理由
 挺対協の正体
 筆者と挺対協の法廷闘争
 本章を終えるに当たって

第五章 日本との決算
 帰属財産(Vested Property)
 日本が育てた山林
 日米韓三角経済の建設
 日本資金に依存した代表的な投資事業
 友好的だった日韓関係
 金泳三の無分別な言動
 金大中が誘発させた反日感情
 盧武鉉の体系的反日感情の助長
 左翼の代名詞・金命珠の対日挑戦状
 強制徴用者は韓国政府からすでに補償を受けている
 朴正熙政府がすでにすべて受け取った
 学習と思索のない韓国、永遠に日本に追いつけない
 韓国は市場経済が稼動できる基礎工事が省略されている
 一流市場か、三流市場かはシステムの産物
 市場経済を知らない学者の詭弁(市場失敗、政府失敗)

第六章 日本は学ぶことの多い国
 日本のやり方を学んでこそ
 一九八〇年代のレーガン時代のブルーリボン委員会が評価した日本
 一九九〇年代の日米経済戦争
 朝鮮人のDNAでは歴史から学ぶことができない
 日本の競争力
 日本の品質マネジメントの略史
 企業家精神がなければ単なる商売人
 韓国ベンチャーと日本ベンチャー
 ソニー物語
 製造品質と設計品質
 日本の分任討議
 生産性の障害、韓国的上下関係
 先進国のリーダーと韓国のリーダー
 韓国的官僚主義
 韓国のQCの現住所
 韓国のQCは上位下達式
 日本のQCはコーチ的
 本章の結論

第七章 韓国を牛耳る左翼勢力の専横的な歴史歪曲
 韓国の共産主義者たちの信条「歴史を支配するものが国家を支配する」
 韓国を赤化させた対南工作の実話
 転向した主体思想派の告白
 盧武鉉軍団の露骨な反逆
 従北主義者たちが覆した独立後の歴史
 金日成が捏造した「米軍の蛮行」と「五・一八光州事件」
 「五・一八光州事件」はどのように歪曲されたのか?
 共産主義者の歴史歪曲の実力とは果てしない暴力
 偽計による詐欺訴訟犯:光州市長、光州弁護士グループ、光州判事グループ
 文献の分析に続く映像分析
 光州五・一八関連団体の詐欺訴訟と光州裁判官の共犯行為
 パク・ナムソンを利用した光州法曹界の茶番劇
 九十代後半の老婦人も訴訟に利用

エピローグ

付録
 一、朴正熙大統領の対日国交正常化会談結果に関する国民談話
 二、純宗の勅書(一九一〇年八月二十九日)
 三、日韓併合条約全文(一九一〇年八月二十二日)

解説 佐伯浩明(元産経新聞編集委員)


 

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