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■ ドキュメンタル童話シリーズ犬編 


のら犬ティナと4匹の子ども

覚えていますか?耳を切られた子犬たちの事件

大阪・淀川の河川敷を舞台に懸命に生きる野良犬の家族と

ボランティアの人々の心打つ物語

小学校中学年以上向き


関 朝之 作  2002.09.10 発行  

ISBN 4-89295-274-5 C8093 A5上製・160頁・定価 1320円(本体 1200円)

 

はじめに

のら犬ティナと4匹の子ども──覚えていますか?耳を切られた子犬たちの事件

 動物虐待がつづいています。どんな人間が、どんな気持ちで虐待するのか、ぼくにはよくわかりません。
 けれど、傷ついた動物を助けようとする人の心ならわかるような気がします。
 この『のら犬ティナと4匹の子ども』は、大阪の町を流れる淀川の河川敷で起こった四匹の子犬への虐待事件がテーマです。また、傷ついた子犬たちの幸せをねがった人たちの物語です。大阪に「耳を切られた子犬」がいたということは新聞で知っていましたが、その事件の舞台が「河川敷」だとは知りませんでした。
 ぼくは、東京の「江戸川」という川の河川敷を毎日のようにみて育ちました。そして、いつも思っていました。河川敷ってふしぎな空間だなぁ、と。
 人間たちがいそがしく生活する町と、山からわき出た水をやすみなく海に運ぶ川。  そのあいだにある河川敷は、社会とは切りはなされた空間に思えることがしばしばあったからです。
 この本に登場してくるのは、大阪の淀川の河川敷に捨てられた、あるいはそこで産まれた犬たちです。
 彼らにとっての「河川敷」は、たった一つの生きていける「自由」な場所ですが、同時にいつ、つかまえられてしまうかわからない「危険」な場所なのです。
 自由だけれども、いつも危険がとなりにある場所なのです。
 それが、捨て犬たちの「河川敷」なのです。
 この物語に登場するのは、耳を切られた四匹の子犬たちです。
 そして、その母犬は、足を切られた野良犬です。
 彼らをふくめて、河川敷で暮らす野良犬たちは、みんな必死に生きていました。
 そして、彼らはさまざまな人と出会います。
 出会った人により、幸せになることができたのです。
 それも、ただ幸せになったばかりではなく、出会った人をも幸せにしていました。
 この本には主役の犬はいません。ぎゃくに言えば、登場する犬のなかで、あなたが一番好きになった犬が、この本の主人公です。
 どの犬が主役になったのか、あとでそっと教えてくださいね。

 

 

目 次

 

 

      はじめに


      三本足の野良犬・ティナとの出会い


      四つの命

 

      一匹の樺太犬へのつぐない

 

      耳がなくても幸せになれる

 

      どんな犬でも大切にする人のもとへ

 

      子犬たちの旅立ち(1) 十匹の猫のなかで

 

      子犬たちの旅立ち(2) 新しい相棒とともに

 

      子犬たちの旅立ち(3) 六番目の子どもとして

 

      子犬たちの旅立ち(4) 病気の主人の生きがいに

 

      心を閉ざした父犬クロ

 

      さよなら、番外地の犬

 

      新しい命

 

      おわりに 〜小さな存在の命でも〜


 

 

著者紹介

 関 朝之(せき ともゆき) 

 

1965年、東京都生まれ。城西大学経済学部経済学科、日本ジャーナリストセンター卒。仏教大学社会学部福祉学科中退。スポーツ・インストラクター、バーテンダーなどを経てノンフィクション・ライターとなる。医療・労働・動物・農業・旅などの取材テーマに取り組み、同時代を生きる人々の人生模様を書きつづけている。2006年、「声をなくした『紙芝居やさん』への贈りもの」で「第1回子どものための感動ノンフィクション大賞」優良作品賞受賞。
著書に
瞬間接着剤で目をふさがれた犬 純平』(ハート出版)
えほん・めをふさがれたいぬ じゅんぺい』(ハート出版)
タイタニックの犬 ラブ』(ハート出版)
救われた団地犬ダン』(ハート出版)
えほん・だんちのこいぬダン』(ハート出版)
のら犬ティナと4匹の子ども』(ハート出版)
ガード下の犬ラン』(ハート出版)
高野山の案内犬ゴン』(ハート出版)
のら犬ゲンの首輪をはずして!』(ハート出版)
学校犬マリリンにあいたい』(ハート出版)
植村直己と氷原の犬アンナ』(ハート出版)
愛された団地犬ダン』(ハート出版)
いのちのバトンリレー』(ハート出版)
『歓喜の街にスコールが降る』(現代旅行研究所)
『たとえば旅の文学はこんなふうにして書く』(同文書院)
『10人のノンフィクション術』(青弓社)
『きみからの贈りもの』(青弓社)
『出会いと別れとヒトとイヌ』(誠文堂新光社)
など。

 

読者の声

 

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