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■ ハート出版のドキュメンタル童話シリーズ 


いのちの作文

難病の少女からのメッセージ


日本テレビ「24時間テレビ」で放映
大腿骨骨肉腫で13歳の命を閉じた
瞳ちゃんのメッセージ、それは
「いま生きていることの喜びと命の大切さ」

全国作文コンクール優秀賞受賞!
その知らせが届いたのは、亡くなって3週間後だった。いまは天国に
いる瞳ちゃんは、笑顔でこういいました。「ほんとうの幸せは、地位
でも、名誉でも、お金でもなく、いま生きている、ということなのです」


秋田県よい本をすすめる会特選図書

小学校中学年以上向き

綾野まさる 著 2005.12.14 発行  

ISBN 4-89295-527-2 C8093 A5上製・168頁・定価 1320円(本体 1200円)

 

内容紹介

いのちの作文

骨肉腫(骨にできるガン)に冒され、死の恐怖と闘いながら、少女は自らの命を見つめて、その切なる思いを作文に綴った。その作文「命を見つめて」は、全国作文コンクール優秀賞を受賞。しかし、その知らせが届いたのは、少女の死の3週間後のことだった。

 

目 次


     はじめに

     ちっちゃなお母さん

     カモシカみたいな足

     お母さんのやくそく

     わたしが、がんでよかった

     ちいさな絵かきさん

     0.1パーセントの希望

     天使のノック

     いのちのハードル

     ふくらんだつぼみ

     嵐のなかの祈り

     ママ、泣かないで

     みず色の空にハナミズキ

     いのちの作文


 

いのちの作文

  命を見つめて             田隈中学校 2年  猿渡 瞳

 みなさん、みなさんは、ほんとうのしあわせって、なんだと思いますか。じつは、しあわせが私たちのいちばん身近にあることを、病気になったおかげで、知ることができました。それは、地位でも、名誉でも、お金でもなく「いま、生きている」ということなのです。
 私は小学六年生のときに、骨肉腫という骨のガンが発見され、約一年半におよぶ闘病生活を送りました。このとき医者に、病気に負ければ命がないといわれ、右足も太ももから切断しなければならないと、きびしいせんこくをうけました。
 はじめは、とてもショックでしたが、かならず勝ってみせると決意し、希望だけを胸にまっこうから病気と闘ってきました。その結果、病気にうち勝ち、右足も手術はしましたが、のこすことができたのです。
 しかし、この闘病生活のあいだに、いっしょに病気と闘ってきた十五人のたいせつななかまが、つぎからつぎに亡くなっていきました。ちいさな赤ちゃんから、おじちゃん、おばちゃんまで、年れいも病気もさまざまです。きびしい治りょうと、あらゆる検査のれんぞくで、心もからだもボロボロになりながら、私たちは、生きつづけるために必死に闘ってきました。
 しかし、あまりにも現実はきびしく、みんな、いっしゅんにして亡くなっていかれ、生きつづけることが、これほど困難で、これほど偉大なものかということを思い知らされました。みんないつの日か、元気になっている自分を思いえがきながら、どんなに苦しくても、目標に向かって、明るく元気にがんばっていました。それなのに、生きつづけることができなくて、どれほどくやしかったことでしょう。
 私がはっきり感じたのは、病気と闘っている人たちが、だれよりもいちばん輝いていたということです。そして、健康なからだで学校に通ったり、家族や友だちとあたりまえのように、毎日を過ごせるということが、どれほどしあわせなことかということです。たとえ、どんなに困難なかべにぶつかって悩んだり、苦しんだりしたとしても、命さえあれば、かならず前に進んでいけるのです。
 生きたくても、生きられなかったたくさんのなかまが、命をかけて教えてくれたたいせつなメッセージを、世界中の人々につたえていくことが私の使命だと思っています。
 いまの世のなかの、人と人が殺しあう戦争や、平気で人の命をうばう事件、そして、いじめを苦にした自殺など、悲しいニュースを見るたびに怒りの気持ちでいっぱいになります。いったい、どれだけの人が、それらのニュースに対して、しんけんに向きあっているのでしょうか。
 私の大好きな詩人の言葉のなかに『今の社会のほとんどの問題で、悪に対して「自分には関係ない」という人が多くなっている。自分の身にふりかからない限り、見て見ぬふりをする。それが実は、悪を応援することになる。私には関係ないというのは、楽かもしれないが、いちばん人間をダメにさせていく。自分の人間らしさがけずられ、どんどん消えていってしまう。それを自覚しないと、悪を平気でゆるす、無気力な人間になってしまう』と書いてありました。
 ほんとうに、そのとおりだと思います。どんなにちいさな悪に対しても、決してゆるしてはいけないのです。そこから、悪がエスカレートしていくのです。いまの現実がそれです。命をかるく考えている人たちに、病気と闘っている人たちの姿を、見てもらいたいです。そして、どれだけ命がとうといかということを、知ってもらいたいです。
 みなさん、私たち人間は、いつ、どうなるかなんて、だれにもわからないのです。だからこそ、一日一日が、とても大切なのです。病気になったおかげで、生きていく上で、いちばんたいせつなことを知ることができました。
 いまでは、心から病気に感謝しています。私は、自分の使命を果たすため、亡くなったみんなのぶんまで、せいいっぱい生きていきます。
 みなさんも、いま、生きていることに感謝して、くいのない人生を送ってください。
 

     

 

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