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■ ハート出版のドキュメンタル童話シリーズ 


INORI

−いのり−



紅白初出場
クミコさん推薦

「INORI〜祈り〜」を唄うたび思います。
禎子ちゃんは
「愛」と「平和」の使者だったのだと。
彼女の遺した鶴たちは、
小さな翼に大きな願いを背負っています。
今、この本がその折り鶴の一羽となって
皆さまのお心に届きますよう。


折り鶴と少女の感動メッセージ
薬のセロハン紙で折った鶴たちは
世界中へと飛び立った!
これはぼくたちの叫びです
これはわたしたちの祈りです
「原爆の子の像」モデル
佐々木禎子さん物語



岩手県課題図書

小学校中学年以上向き

綾野まさる 作 2010.12.12 発行  

ISBN 978-4-89295-679-9 C8093 A5上製・184頁・定価 1320円(本体 1200円)



 

はじめに

INORI-祈り

 広島市といえば、みんなは、どんな町を思いえがきますか。

「路面電車が、ガタゴト走る町だよ」
「赤ヘルで有名なプロ野球の球団、ほら、広島カープの本きょ地があるとこだよ」
「おいしいお好み焼きの店が、たくさんならんでる町だよ」

 そう答えたとしたら、きみは、ほんとうの広島を知らないといわれてもしかたがありません。
 いまは緑が美しい平和な町ですが、いまから65年前、広島は、それこそ地獄といってもいい町と化したのです。たった1発の「原子爆弾」が、たくさんの人たちの、かけがえのないいのちを、いっしゅんにしてうばいました。町は焼きつくされ、何十年ものあいだ、草1本、はえないだろうといわれたのです。

 その広島はいま「平和都市」として、みごとによみがえりました。二度と戦争をおこしてはならないという、人びとのつよい思いが町をよみがえらせたのです。

 広島市のなかほどに「平和記念公園」があります。元安川が流れ、原爆ドームが、あの日のすがたのままで保存されています。この川をはさんで、向こうがわの一角に「原爆の子の像」が立っています。
 折りづるをかかげ、両手をいっぱいにのばした少女。この場所に立って、もう50年にもなります。この少女は、ここをおとずれる人びとに、平和のとうとさ、大切さを、ただ、しずかにつたえてきました。

 この少女の名は、佐々木禎子さん。「生きていたい」とつよく願いながら、わずか12歳で天国へ旅立った少女です。
 そして、この少女の思いがモチーフとなって、歌手のクミコさんが歌う『INORI〜祈り〜』がいま、人びとのむねを、しずかにそしてつよくノックしています。

 ♪ 別れがくると知っていたけど 本当の気持ち言えなかった
   色とりどりの折り鶴たちに こっそり話しかけていました
   愛する人たちのやさしさ 見るものすべて愛しかった
   もう少しだけでもいいから 皆のそばにいさせて下さい


 生きたくても、生きられなかった、ひとりの少女の思いが、きく人のむねにしみこむような歌です。でも、いまの平和をあたりまえのように思って、こんなことをいう人がいます。

「遠い昔の戦争のことを、いまさら知っても、どうにもならないよ」

 もし、きみがそんなことを考えたとしたら、かなしすぎるのです。あの夏の日、きみたちとおんなじくらいの子どもたちが、たくさん死んでいったことを、どうか知って、そして忘れないでほしいのです。つぎは、きみたちが歴史のバトンをうけつぐのですから。

 さいごまで、この物語を読んでみてください。きみのむねに、この少女のメッセージがとどいたら、お友だちにも話してみてください。
 この地球の平和は、ひとりひとりの心があつまって、きずかれていくのですから……。



広島に投下された原子爆弾のキノコ雲。炸裂から約1時間後。米軍機より撮影
広島に投下された原子爆弾のキノコ雲。炸裂から約1時間後。米軍機より撮影。

白血病で入院する前の運動会で、禎子と両親
白血病で入院する前の運動会で、禎子と両親

原爆の子の像
原爆の子の像
像の上には、折づるをかかげて、両手を空に向けて大きくのばした少女が立っています。 つるとひとつになった少女は、禎子にそっくりです。まるで、禎子が生きかえったかのように 見えました。
原爆の子の像。白血病で12歳でこの世を去った佐々木禎子さんがモデル




 

目 次


     はじめに

     6年竹組“青鬼先生”

     しのびよる影

     リトル・ボーイ

     黒い雨

     さくらもようの晴れ着

     5足の下駄

     光の信号ごっこ

     ゆきちゃんの死

     小さくなった折りづる

     1枚のざら紙

     これはぼくたちの叫びです

     羽ばたいた祈り

     おわりに



佐々木禎子さんの甥でミュージシャンの佐々木祐滋さんが唄う「INORI」

 

著者紹介

 

画家紹介

 

読者の声 ニュース


関連サイト
INORI〜祈り〜平和への願いを折り鶴に込めて
「INORI」〜「折る」ことは「祈る」こと〜|クミコ オフィシャルサイト
佐々木祐滋ホームページ

 

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