[新字体・現代仮名遣い版]世紀の遺書―あとは頼むぞ

巣鴨遺書編纂会 編 田母神 俊雄 解説 2026.02.27 発行
ISBN 978-4-8024-0257-6 C3021 A5並製 400ページ 定価 2750円(本体 2500円)


彼らは「戦争犯罪人」ではない――不当な裁判で命を奪われた犠牲者の真実

世紀の遺書

「あとは頼むぞ」――巣鴨プリズンの露と消えた先人たちが、刑場へ向かう間際に遺したこの言葉。それは80年の時を超え、今を生きる私たちへの遺言である。本書『世紀の遺書』第3巻は、いわゆる“戦犯”として戦勝国の不当な裁判により処刑された人々による、182篇の切なる記録を収録している。

解説を務めるのは、第29代航空幕僚長の田母神俊雄氏。航空幕僚長は、当時の参謀総長や航空総監に相当する。かつてその要職に就いた先輩たちの多くが、自決、あるいは処刑という最期を遂げた。同じ重責を担った将官として、田母神氏がこれらの遺稿と向き合い、その志を汲み取る姿勢は、まさに時空を超えた魂の呼応と言えるだろう。

遺書に記されたのは、従容として死を受け入れる精神的な強さと、残される家族や祖国への無私の愛である。田母神氏は、東京裁判を「国際法を無視した復讐劇」と断じ、処刑された先人たちが決して「犯罪者」などではなかったことを明らかにする。彼らは国家の命令に従い、アジア解放と自存自衛のために戦い、戦争の責任を一身に背負わされた犠牲者であった。

戦後80年、教育やメディアによって植え付けられた「侵略国家」という捏造の歴史。182篇の遺稿が描き出すのは、教科書には決して載らない「先の大戦の真実」である。戦後日本が失った「自信と誇り」を取り戻すためにも、今、消えかけている彼らの声に耳を傾けてほしい。

目次


巣鴨
涙をぬぐえ/皆幸せに/金剛心/明 暗/散る花のごと/
十字架を負いて/永遠の平和を

中国
出 発/死刑囚の夢/一粒の麦/赤き椿/残 照/
悠久に生きん/聖寿万歳/心は祖国に/祖国よ栄あれ

蘭印
最後の三日間/若き叫び/いざ古里へ/帰国の日も待たず/
孤島の土となるとも/後世の批判にまつ/愛と平和を/
誰を怨まん/覚 悟/隊長の面目/心 経/落 花/玉つゆ/
えにし/子に遺す/玉きわる命のきわに/補 遺

ビルマ
わが運命を裁く/小さき生命/補 遺

マレー
礎/わが祖国よ/責を果して/我に恥なし/笑ってゆく/
天 命/断 腸/父母に詫びる/父よ母よ褒めて下さい/
立派な子になってくれ/夢/日本晴/朝粥のかなしみ/
東洋の血/補 遺

北ボルネオ
夢/帰 依/しずかなる暁の雨

香港
迎 春/朝霜の命

濠洲
日濠をむすぶもの/たらちねよ/星月夜/天を恨まず/
ちぎれ雲/桜の歌/光部隊よさらば

仏印
草むす屍/帰 雁/大いなる愛

比島
世を憂いつつ/祖国を護れ/心は部下に/異国の空に/
上弦の月/真実を求めて

グワム
孤島の土に

戦争受刑者死没地略図/シンガポール地区略図
余録(原書附録小冊子収録)
解 説 田母神俊雄